不動産投資の資料一括請求ってご存知ですか?
個々の会社に1社づつ資料請求するのではなく、1回の資料請求で複数社から資料や情報を同時に請求できる仕組みです。
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などで調べれば、多くの資料一括請求サイトがヒットします。
しかしその実態は不動産業者がアフィリエイターに多額の報酬を支払うことで成り立つ広告スキームなのです。
その報酬という名の広告料は結局は物件の販売価格に転嫁される仕組みなのです。
では、巷にあふれる不動産投資の資料一括請求について詳しく見ていきましょう。
目次
不動産投資の資料請求の仕組み
不動産投資の資料請求の仕組みを解説します。
通常の資料請求
一般的な業者のHP等を経由した資料請求であれば、以下のような仕組みです。
単純にお客さんが、資料請求したい会社のHPなどを見て問い合わせするパターンですね。
アフィリエイトサイトを通した資料請求
不動産業者の中には、自社メディアや十分なコンテンツがHPに無く、集客出来ない会社が多数います。
いくら立派な資料を作成しても誰にも請求されないのでは全く意味がありませんね。
また、より多くの人に見てもらう為、資料請求してもらう為には、自社のメディアでは限界がある・・・
そんな時に使うのが「アフィリエイト」です。
不動産業者は先ずはASPに広告主として登録します。
ASPとは広告主とアフィリエイター(ブログ、HP、メディアなど)を繋ぐ仲介サービスのようなものと考えていただければ分かりやすいですね。
ネットを通じて広告収入を生業としている人は世の中に大勢います。
そういった人たちをアフィリエイターと言います。
一般的にアフィリエイターの人達は自分のメディアを所有しています。
メディアとはHPやインターネットサイト、ブログなどのことですね。
アフィリエイターは自分のメディアを使って企業の広告をするわけです。
芸能人が自分のブログで化粧品やお店の紹介をしているのは、そのほとんどがアフィリエイト収入目的です。
自分のブログを見た人がサイトに張り付けられた広告をクリックして化粧品の購入をしたり、お店への来店に到ることで、その芸能人にはASPから広告収入が入る仕組みです。
そのASPには広告主から広告費が支払われます。
もちろんクリックした顧客情報はASPを通して広告主に届けられます。
図にすると以下のような感じです。
報酬の流れは、不動産業者(広告主)からASPに支払われる報酬があり、そこから所定の手数料を差し引いた額をASPがアフィリエイターに支払う流れになります。
ASPの「中抜き」が入る訳ですね。
資料一括請求はアフィリエイターにとっては非常においしい
不動産投資の資料請求1件当たりのASPからアフィリエイターへ支払われる報酬は大体2000~3000円程度が多いです。
以下の画像は大手ASPに掲載されている、不動産投資の資料請求における報酬画面です。
これはASPからアフィリエイターに支払われる報酬です。
つまり不動産業者からASPに支払われる広告費はそれ以上ということですね。
アフィリエイターからすれば、資料請求1社につき2000円の報酬を貰えるわけですから、同業他社の資料請求などもまとめて一括で請求できるようにすれば、1回の資料請求で5社~10社分(2000円×5~10)の報酬が貰えるわけです。
つまり、一度に複数社の資料請求ができる「一括資料請求」はアフィリエイターにとっては非常に効率よくお金の稼げる高額なアフィリエイト案件なのです。
不動産の売却一括査定も全く同じスキーム
不動産の売却価格を査定するサイトもたくさんありますが、その中でも売却一括査定を進めるサイトはそのほとんどがアフィリエイトサイトです。
一括査定を進めるアフィリエイトを否定はしませんが、そのサイトを運営している人のほとんどは実はその商品や商材について素人だったりまします。
要するに、「一括資料請求」や「一括売却査定」はアフィリエイターがお金を稼ぐために手段の1つなのです。
不動産投資の資料一括請求に名を連ねる不動産会社に注目
ワンルームマンション投資会社は数多くあります。
確かに一括で資料請求と聞けば、少ない時間で多くの会社から資料を請求できて非常に効率的だと思われるかもしれません。
しかし、その資料請求掲載元の不動産会社に注目してみましょう。
そのほとんどが「新築ワンルームマンションのデベロッパー」だったりします。
新築ワンルームマンションの危険性に関しては、以下の記事に記載しております。
新築ワンルームマンションは基本的に「待ちの営業」で完売できるような代物ではありません。
だからこそ、営業マンや販社がお客さんにガンガン売り込むのです。
営業マンはアポさえとれれば日本全国どこへでも出張します。
その証拠に、未だに電話営業もなくならないし、路上での名刺交換やアンケート商法がずっと続いています。
悪質な営業手法に関しては、以下の記事に記載しております。
当たり前のことですが、不動産会社からガンガン売り込んでくるような物件は業者にとって最も都合の良い物件です。
「不動産業者にとって都合が良い物件」とは単純に「不動産業者が儲かる物件」だったりします。
そんな物件を業者の言いなりで買ってしまっては、購入者は業者の「絶好のカモ」になってしまうのです。
不動産投資の資料一括請求はメリットなし
特にワンルームマンション投資における資料一括請求は意味がありません。
そもそも、新築のデベロッパーばかり(一部中古業者もあるが)で比較の意味がそもそもないからです。
首都圏の新築ワンルームはどこも利回りはほとんど同じです。
違いがあるとしれば、融資を受ける金融機関によって金利が異なることくらいでしょう。
ワンルームは売主の提携金融機関を使って物件を購入することがほとんどなので、売主がしっかりと低金利の金融機関と提携しているかどうかチェックしなければなりません。
提携金融機関に関しては以下の記事にまとめております。
金利が同じならば毎月の収支やサービスはどこも似たり寄ったりです。
ほとんど変わりません。
営業マンが話す内容も同じです。
資料請求後からは非常に熱心な勧誘電話が時間問わず永遠にかかってきます。
以前にも写真付きで業者のテレアポマニュアルを掲載しましたが、投資用のワンルームマンションの営業電話は半端ではありません。
因みにこんな感じで電話追客されますよ・・・
うかつに請求すると個人情報が複数の業者にそのまま登録されてしまうのです。
資料を請求して、各業者のなかなか売れない自社新築物件をガンガン売り込まれたのではたまったもんじゃないですね。
アフィリエイターに支払う報酬(ASPに支払う報酬)や、広告費、パンフレット代、営業マンの出張費用、人件費などがどうしても価格に転嫁されてしまう仕組みなのです。
だから新築ワンルームは値段が高いのです(一部中古物件にも当てはまりますが)。
まとめ
ネットで検索すれば、たくさんの資料請求サイトがでてきます。
しかし、そのほとんどのサイトの運営元はワンルームの専門知識がある訳でもなければ、ワンルームのスペシャリストでもありません。
一般的なことを当たり前に記載しているサイトばかりです。
というより、ワンルーム業界にいないので一般的なことしか書けないのが当たり前ですが・・・
インターネット上に多くの情報が溢れる今。
しっかりと記事の内容を精査し、自分自身で信用のおけるサイトや会社を見つけなければなりません。
東京1Rがそんなワンルームマンション投資の検討における一助となれば幸いです。
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