「自分でも住みたいと思える物件にしなさい!」
「マンション投資するならデザイナーズ物件にしなさい!」
とか言ってる人いるんですけど、私はこの意見にはあまり賛成できません。
なぜなら、「自分が住むわけじゃないから」です。この一言に尽きるんですよね。
投資物件を紹介していると、まるで自分の住居を探すような視点で、物件選びをされる方がいらっしゃいますが、実はこれ良い部分もありますが、悪い部分も多いんです。
目次
自分の家を選ぶわけではない
確かに自分が住んだらどうかな??って視点は別に悪いわけじゃないんですけど、それって「感覚の話」になってきますよね??そうなると、大げさに言えば
「自分の感覚で物件を購入する」
ってことになっちゃうわけですね。
恐らく「自分が入居者になったつもり」で物件を精査していくんでしょうけど、そもそも入居者としてのターゲット層をしっかり把握できているのか?自分の感覚にズレがないのか?を先ず吟味する必要がありますよね。
確かに、自分が住む家であれば、「自分の感覚」で購入するのが正解だとおもうんですね。でも、今回はあくまでマンション経営であって、貸し出す話なんです。
なので、自分がどう思うか?というより入居ターゲットになる層の人たちがどう思うか?が大切なわけですよね
しかも、そのターゲット層の人たちの「過半数が賛同するであろう尺度」で物件を見なければなりません。
人それぞれ性格が違います。
つまり、こだわりのポイントも人それぞれ違って当然なのです。
なので、単純に自分の感覚、つまり「好き・嫌い」で物件を判断してしまうと、とんでもない失敗をしてしまう場合もあるので、ご注意下さい。
大半の方のマンション経営の目的は「資産形成」だと思いますが、いつのまにか、「自分の好きな立地」や「自分の好きな外観」や「自分の好きな間取り」の物件を購入することが目的となってしまい、そもそもの投資としての目的意識がズレてしまう人も多くいらっしゃいます。
自分がその立地を好きか嫌いかは関係ない
例えば
①「自分の大好きな立地だけど入居者の全然つかない物件」
②「自分の大嫌いな立地だけどしっかりと入居者の付く物件」
だったらどっちを選びますか??今回はあくまで「マンション経営」であって、投資なのです。つまり、「人に貸してナンボ」なわけですね。
奇抜なデザイナーズマンションはそれだけでリスク
奇抜なデザインのマンションはそれだけで、好き・嫌いがはっきり分かれてしまいます。それが「カッコイイ」という人もいれば「ダサい」って思う人もいるわけです。
確かに個別性を出して、「ある一定の入居ターゲットに絞る」というのも一つの戦略としてはありかもしれませんが、デザインというのは「流行り」がありますから、永久不滅のものはありません。
なので、今は「一定数にとっておしゃれ!」かもしれませんが、それが「永遠におしゃれ!」というわけではないのです。そういった意味で、あまり奇抜なデザインのマンションはお勧めできないのです。
不動産投資は長期に渡る投資です。
「自分の今の感覚」だけで物件選びをしないよう注意してくださいね。