不動産購入のご経験がある方であれば、営業マンに先ずは「ローン審査してみましょう!」といわれ、金融機関のローン申込書を書いた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
早く買わせるため?まだ、買うとも決まってないのに!と警戒される方も多くいらっしゃいますが本当のところはどうなのでしょうか?
目次
不動産購入におけるローン仮審査の意味
ワンルームマンションを購入するには以下の7つのステップが存在します。
ワンルームマンション投資は金融機関でローンを組むことになります。
金融機関にもよりますが、一般的に金融機関のローン審査は2段階に分かれています。
- 事前審査(仮審査)
- 正式審査(本審査)
という感じですね。
住宅ローンの事前審査とは、不動産売買契約の「前」に行う住宅ローン借入審査のことです。
また、不動産売買契約「後」に行う正式審査は「住宅ローン本審査(正式審査)」といいます)。
購入前に「住宅ローン事前審査」を行うことで、
- 住宅ローンの借り入れ可能額が把握できる。
- スムーズに希望物件を購入できる。
という2つのメリットを享受することができるようになります。
前者に関して、自分自身がいくらまでお金を借りられるのか?を事前に把握しておかないと、いざ気に入った物件が出てきた際に、「ローンが組めなくて買えませんでした」という悲しい結果になってしまう可能性があります。
事前にしっかりと組める金額を把握しておくことで、物件選びもより合理的に進められるようになるわけです。
後者に関して、中古物件や仲介による土地を購入する場合は気に入った物件が見つかり、いざ購入しよう!となった場合に、不動産仲介業者に「買付申込書」を記名押印して渡します。
当然、満額購入(値引きなし)というパターンばかりではないので、買う側としては、多少「値引き」もしたいですよね?
ここで、「住宅ローンの事前審査」を既に通していると、話がスムーズに進みやすく、「値引き交渉」もしやすくなります。
もし、住宅ローン事前審査をこれから提出します!という場合、売る側の売買仲介業者や売主さんからすれば、「値引きをお願いしますと言われても、そもそも買主さんの住宅ローン審査が通るかどうかわからない。仮審査もやってない。
交渉云々の前に、まずは仮審査のOKをもらってください」という話になる場合が多いのです。
当然、仮審査も3日ほど時間がかかりますので、その待っている間に他のお客さんに物件を購入されちゃった、という事例は枚挙にいとまがありません。
物件を見に行って突然ローン審査の申し込みになると、驚いてしまうかもしれませんが、あくまで「仮」審査ですからね?
この仮審査を行うことで、業者としても安心して、物件を紹介できますし、お客様としても合理的な予算設定の上で、且つ今後の物件選びをスムーズにすすめていけるという大きなメリットがございます。
なぜ仮審査をすると業者は安心できるのか?
不動産売買の営業マンで最も精神的にきついのがお客様の「ローンキャンセル」といわれる状態です。
このローンキャンセルとは、ローンの申し込みをしたけど、ローン審査が否決になってしまい、結局物件を買えなくなることです。
買いたい物件が決まるまで、不動産営業マンは必死で営業します(内見や資料作成など)。
で、ようやく購入物件が決まったのに、ローン審査で否決になってしまうと、その営業マンとしては、今までの努力が全て水の泡となってしまうのです。
なので、予め仮審査でOKを貰っておけば、営業マンとしてもひとまずは「買えるお客さん」ということで安心できるのであります。
自分は今までお金も借りたことないし、審査に落ちるハズがない!とか思ってる人もいるかと思いますが、実際そんな方でも、過去のクレジットの支払いや携帯の支払忘れなどにより、ローン審査が否決になってしまう場合も数多く経験してきております。
何しろ私自身がそうでしたからね。※詳しくは以下の過去記事をお読みください。
まとめ
何社も仮審査する必要はありません。不動産会社にもよりますが、一枚の記入用紙で複数の金融機関へ仮審査を依頼できるシステムもございます。
ただし、審査用紙は個人情報の塊になりますので、しっかりと信頼できる不動産業者に依頼することが大切です。
もし、どうしても不動産業者に個人情報を渡したくない場合は、多少手間はかかりますが、自分で金融機関に直接出向いて仮審査を依頼することも可能です。
また、仮審査を通過すると、俄然不動産会社もやる気になりますので、意に沿わない契約だけはしないように気を付けなければなりませんね。
業者と面談する際の注意点を以下にまとめましたのでご覧ください。