東証一部上場企業のコーセーアールイーの連結子会社であるコーセーアセットプランが、投資用マンションを販売する際に顧客の源泉徴収票を改ざんし、融資を受けやすくしようとした疑いがあると発覚しました。
HP(不適切行為に関するお知らせ)より
投資マンション業界はここ数年で数々の不正問題や疑惑がありました。
- かぼちゃの馬車のシェアハウス問題
- スルガ銀行の不正融資問題
- デート商法問題
- レオパレスのサブリース&界壁問題
- ケリーバックスの預金残高改ざん問題
- TATERUの預金残高改ざん問題
- シノケンの二重契約問題
- フラット35を使った不正融資問題
そんな中で、今回のコーセーアールイーの連結子会社であるコーセーアセットプランによる疑惑が持ち上がりました。
目次
投資マンション業界あるある「源泉徴収票改ざん」
またか。
そんな印象ですね。
今年の頭にもケリーバックスの預金残高改ざんの問題があったばかりですよね。
※ケルーバックスの預金残高改ざんについてはこちら
⇒ケリーバックスがスルガで預金残高改ざん!?カーテンスキームとは?
今回は、皆さんが年末や年始に受け取る「源泉徴収票(収入の証明)」の数字を100万ほど水増しして書き換えた疑いがあると発覚したようです。
勿論、ローンを通すためですよね。
そんなことしてバレないの?と思うかもしれませんが、その疑問については既に以下の記事で記載してます。
「賃料の改ざん」の疑いも
これも業界あるあるです。
スルガなどでも問題になりましたよね。
なんでわざわざ賃料を改ざんするの?
と疑問に思う方も多いかと思いますが、投資物件で融資を受ける場合に、金融機関にレントロールを提出します。
レントロールとは、簡単に言えばその物件の「収益性」を示す書類です。
つまり、賃料を高く設定することが出来れば、
- 収益性も高いと判断されます。
- 収益性の高い物件は金融機関からより多くの融資を引き出すことができる。
- より多くの融資を引き出せれば、不動産会社も儲かる
という流れです。
このような手法は業界隠語で賃料を「フカす」などと言われてます。
投資マンション業界は大手も中小も関係ない
投資マンションの購入に際して、「売主業者の企業規模」を購入の指標としている人が多くいますが、今回の事件でも分かるように大手企業の子会社でさえこんな状態なのです。
セミナーなどでも何度も言ってますが、投資マンション購入に際して「企業規模」は何の指標にもなりません。
投資マンション業界は過酷なノルマ業界です。
そうまでしてでも売り上げを作らざるを得ない状況なのでしょう。
よってコンプライアンス意識は非常に低いです。
- 毎日毎日、嫌がるお客さんに電話営業
- SNSや出会い系を使ったデート商法
- お客さんを恫喝して無理やり押し売り
- 街中や駅構内でひたすら名刺交換
- 合コンで営業活動
もちろん、業界の全ての業者がそうだとは言いませんが、未だに上記のような営業?で投資物件を販売している会社は数多く存在します。
※投資マンションの悪質な営業手法はこちらに一覧にしています。
⇒投資用ワンルームマンションの危険で悪質な営業手法を大暴露!
まとめ
ここ数年で多くの不動産業界の闇が露呈してます。
特に投資マンション業界はグレーゾーンも多く、一般の企業では考えられないようなことが「普通」の業界であります。
こういった事件がどんどん明るみに出ることで、少しでも業界が健全化することを願います。