さて地獄飲み前編は如何だったでしょうか?まだ読んでいない方は先ずは以下の地獄飲み前編をご覧ください。
さて、前編に続き後編です。
明治通りの日清食品前で唐突にK課長より、「これから地獄飲みね」と言われ、朝方から地獄を見ることになるのでした。
逃げるとシバかれるんで、K課長の後をついていく私。「よーしココな!」で、付いた場所は以外にも東新宿のファミリーマートでした。
好きなの選んでいいよーと言われたので、大の甘党の私はハーゲンダッツを手に取っておもむろにK課長に渡すと、直ぐに頭をシバかれました。痛い・・・
「酒だよ!」とのことなので、なぜか「ウメッシュ」を手に取り、K課長に渡しました。なーんだ、コンビニでただ酒買って飲むだけか・・・。良かった・・・。ちょっと拍子抜けした私は言われるま一気にウメッシュを飲み干したのであります。
で、K課長も缶ビールを飲み干し、「じゃあ、次いくか!」「え?」終わりじゃないの?・・・とも言えず、K課長の後をついていきました。「よーし次ココな!」え!またコンビニか・・・次も明治通り沿いのファミマです。またウメッシュを買ってもらい一気に飲み干します。
どんどん新宿駅からは反対方向へ・・・
一体どこまでいくんだ・・・
歩いていると東新宿のローソンがあり、嫌な予感は的中でした。「よーし次はココな!」またもや酒を買って一気です。そして東新宿駅も通り過ぎてまだまだぐいぐいK課長は進んでいきます。
もしかして・・・
歩いて帰る気か・・・
そうなのです。
地獄飲みとは、新宿から高田馬場(K課長宅)まで徒歩で帰りながら、帰り道で見つけた全てのコンビニで酒を買っては一気を繰り返す、K課長が思いついた最低最悪な行事なのであります。
いままでコンビニいくつあるかなんて数えたこともなかったです。えーっと東京の地理に詳しくない方だとピンとこないと思うので、地図を作製致しました!
これです!
合計12件!
酔いながら約2~3kmに渡って、泥酔しながら、一気を繰り返したのであります。⑤~⑥までに飲まなくてもいいゾーンに突入し、アレ?これこのままコンビニ出くわさないんじゃね?って思ってたんですが、明治通りから早稲田通りの左折ポイントからが最後の地獄でした。その時点でもうK課長宅まで800Mほどに迫っていたのですが。⑥~⑫の計7件のコンビニがおよそ100m間隔で一気に並んでおり、そのコンビニごとに一気を繰り返すのでした。死亡目前でした。
もう④あたりで、死を予感したので、飲んだらすぐ吐く!を体得し、それを繰り返しておりました。感覚としては胃をお酒でゆすぐような感じです。「お酒の無駄遣い」っていうんですかね。本当にごめんなさい。
で、いよいよ吐くのもつらくなったので、最終的に取った手段が、「一気はきついので、歩きながら飲ませてください!」とK課長にお願いし、承諾を得ました。そして、ここで素晴らしいアイデアを思いついたのです。K課長も泥酔してるし、歩きながらお酒ちょっとずつ捨てればいんじゃね??ばれ無くね??っておもったのであります。
「ピチャピチャ」順調にお酒を路上にそそぐことに成功しておりました。ただし、音がかなり目立つので、車の通った瞬間しかそそげないんです。つまり、その車の排気音で「ピチャ」をかき消しておりました。そこで私にも欲が出てきまして、もうこんなチマチマやってらんない「でかいトラック来い、でかいトラック来い。でかいトラック来い。」そこで一気に注いでやる!!カタ付けてやる!!。と意気込んでいたのです。
明治通りを横断しようと、信号待ちをしていると、一台のバカでかいトラックがきました!確かデコトラ?てきなイケイケのトラックです。申し分ありません!横断歩道前でとまれ!!そうなれば一気に酒を路上にそそいでやる!!その願いが通じ、ちょうどタイミングよくトラックが信号で止まりました。やはりそこはデコトラ。止まっていてもめっちゃうるさいです。ここで私は勝負をかけて一気にお酒を路上にぶちまけました!すると、そのデコトラがまさかのアイドリングストップをしやがったんです!
「ビチャビチャ!」横断歩道に酒を注いだ音が、西早稲田にこだましました。
そして先を歩くK課長が振り返り、「いまビチャビチャ!って言ったよな!?」自分は「そうですか?僕は聞こえませんでしたけど・・・」としらを切ろうとしましたが、横断歩道の一部分が明らかにびしょ濡れで丸わかりだったのです。
「お前酒捨てただろ!!」またもや頭をシバかれたのであります。そして、酒捨て作戦は失敗し、飲んでは吐くを繰り返し、ようやくK課長の家へ到着、今日はありがとうございました!とお礼をいって解散となりました。
恐らくキャバクラを解散してから、家に帰るまで3時間ぐらいかかったんじゃないでしょうか?時間は午前8時ごろだったかと。確か時期的には4月だったので、上司の家の直ぐ近くの神田川を一人で眺め、「社会人ってマジで大変だな・・・でも負けないぞ!」と自分を鼓舞し、散った桜の花びらで水面が桜色に染まった神田川に、私の吐しゃ物で風穴をあけ家路についたのでした。
そして、自宅につき、シャワーを浴びて、布団に横になる時間もなく、干しっぱなしのYシャツを着て、休む間もなく出社するのでありました・・・。