資産を増やす際に、投資を行うとなれば、長期的な利益を見出す投資と短期的に配当の高い投資のどちらをやろうか悩む方も多いと思います。今回は、投資はどうするべき?低いリスクと高いリスクの投資についてお伝えします。
投資のリターンについて
投資する際の目標は、自身の資産を増やすことが目的となります。
この資産を増やすために投資する場合、ハイリスクでハイリターンの物が良いのか、ローリスクでローリターンで良いのかといった資産を投入する先を考えなければなりません。
この投資のリターンとは、投資した資産に対する利益や損失のことを指します。
資産が多ければ、多少のハイリスクであっても大きく利益を齎す物を選ぶことが出来ますが、資産が少ない方がギャンブルでそういったことを行い、失敗すれば、首が回らない状態になるのが投資です。ですので、リスクの低い投資も考えていかなければなりません。
また、資産が多い方程、ローリスクローリターンを選び長期的な投資に多くの資産を投入している傾向にもありますので、投資方法についてはしっかりと考える必要性があります。
低いリスクの投資の特性
低リスクな投資と高リスクな投資は、それぞれ異なるリターンとリスクの特性を持っています。リスク回避するにも、投資種類の特性や※資産クラスへのアプローチを理解していなければなりません。
※資産クラス:投資対象となる資産の種類や分類のことです。
一般的に投資家は分散投資する際に、低リスクな投資を心掛けています。
そして、その低リスクな投資には、国債や定期預金、投資信託といった種類の投資を行う傾向にあります。
国債は、国が発行する債券で、比較的低いリスクで行える投資とされています。
政府が発行者であるため、元本保証がある分、リターンも低いため、大きく配当を得られる物ではありませんが、安全性の高い投資手段となります。
定期預金に貯蓄を預け続けるのも低リスクの投資スタイルとなります。元本が保証され、事実上のリスクがないので、資産を預け入れていれば、損することはありませんが、利回りが驚くほど低いため、負担の少ない投資を行った方が、配当を得られるチャンスが大きいですが、負けたくないという方は、定期預金にお金を預け入れておくのが一番良いでしょう。
しかしながら、定期預金では長期にわたってインフレが続いた場合に、実質現金価値が目減りしてしまうというリスクもあります。
投資信託(金利・株式ファンドなど)も低リスクの投資となります。金利や安定した企業の株式に投資するファンドは、比較的穏やかなリスクとリターンのバランスを保つため、上記の手段よりは、利益を生み出すことができますが、そう多くの物ではないので、短期的ではなく長期的な視点で積立投資を行っていきましょう。
高リスクな投資の特性
低リスクの投資では、利益が少なくなるため、大きく利益を生み出したいという方には、向いてはいません。そういった場合には、高リスクな投資を行うことになるでしょう。
例えば、新規参入した企業の株式に投資することで、数年後に業績が伸びれば高配当への期待ができる一方で、市場の変動に弱く、※パンデミックなどが起こると大きな損失が発生しやすいです。
※パンデミック:広範囲に及ぶ流行病。
また、仮想通貨(ビットコイン・アルトコインなど)はこの数年で、一番価格の変動が大きかった投資となります。現状では高いリターンへの期待が持てる反面、将来的には急激な下落も考えられる高リスクな投資の一つとなっています。
先物買いとも言える、新興市場への投資やベンチャーキャピタル投資は、成長が期待される新興企業への出資する投資手段となるのですが、成功すれば高いリターンが期待できますが、失敗した場合の損失も大きいため、非常にギャンブル性の高い投資となります。
特に新興企業やベンチャー企業は、政治や情勢などに業績が左右されることも多いため、不安定な投資でもあるのです。
これらのリスクとリターンはトレードオフの関係にあり、投資家は自身のリスク許容度や投資目標に応じて、バランスの取れたポートフォリオを構築することが重要です。
資産が少なくても投資は出来る?
投資は、資産の余剰分を利用して資産を運用するというものになりますが、資産が少なくても投資することは可能です。ただし、慎重な計画とリスク管理が不可欠です。
以下は、資産が少ない場合でも投資が行えるアプローチ方法です。
1.貯蓄と予算の確立
まず初めに、十分な貯蓄を積み立て、予算を確立して生活費を賄うことが重要です。急な出費や生活に支障が出ないように予備資金を確保しましょう。
2.リスク許容度の確認
自分のリスク許容度を理解し、それに基づいてリスクを取る程度を決定することが重要です。リスクを取ることでリターンも大きくなりますが、無理なリスクを取ることは避けましょう。
3.教育と情報収集
投資に関する基本的な知識を身につけ、市場や投資商品についての情報を積極的に収集しましょう。本やオンラインのリソースを活用して学ぶことができます。
4.低コストな投資商品の選択
少額からでも始めやすい低コストな投資商品を選択しましょう。例えば、投資信託やETF(上場投資信託)は低い投資金額から手軽に始めることができます。
5.分散投資
資産を異なる投資先に分散させることで、リスクを分散し、ポートフォリオ全体の安定性を高めることができます。
6.積み立て投資
少額からでも始めやすい積み立て投資を考えましょう。毎月一定額を投資に回すことで、市場の変動に左右されずに長期的なリターンを追求できます。
7.プロフェッショナルの助言を受ける
ファイナンシャルプランナーや投資アドバイザーのアドバイスを受けることで、専門家の視点を取り入れながら投資を進めることができます。
8.感情の管理
投資は感情的な側面も含まれます。市場の変動に対して冷静な判断を心掛け、感情に左右されずに計画を実行することが重要です。
資産が少ない場合でも、着実に投資を積み重ねることで資産を増やすことができます。長期的な視点を持ち、慎重な計画を立てつつ、継続的な学習と調整を行うことが成功の鍵です。
まとめ
投資は、リスクとリターンがトレードオフの関係にあります。低リスクの投資は一般にリターンも低い傾向があり、高リスクな投資は高いリターンの可能性がありますが、同時に損失のリスクも高まります。
投資を行う際には、自身のリスク許容度や目標に合わせてバランスを考えることが重要です。また、分散投資やリスク管理を行うことで、ポートフォリオ全体のリスクを抑えることができます。