将来の人生設計のために投資を始めようと考える方が増えた昨今、資産運用をどうしたらいいのか悩まれる方も少なくはありません。今回は、初心者にとって資産や銘柄を分散させることが大事な理由についてお伝えします。
初心者が投資をはじめる際のポイント
ネットやメディアで資産運用や投資についての記事を目にする機会が増えていることもあり、真剣に考える方は多いことでしょう。
しかし、今まで投資をやってこなかった方にとっては、デメリットの条件ばかりを考えてしまい、興味があっても投資を始められないというケースも多いと思います。
投資による資産運用は、確かに失敗すれば資産を失う可能性がり、銀行に預入ておいた方が減ることはないので、安心ができると考えてしまうのも、ごく自然な発想ではあります。
ですが、そうなれば一生資産運用は行えませんし、将来的な資産を生み出すことも出来ませんので、60代や70代になっても働く必要性が出てきます。
投資を始めるのであれば、何のために資産運用をするのか明確にした方が良いでしょう。
不安を感じるのであれば余剰資金で始めよう！
投資に不安を感じる方は、生活費とは別の余剰資金（貯金）を作り、失ったとしても生活に支障がでない程度を投資に回すことで、どういった状況になるか把握してみると良いでしょう。
最初から、大きく投資に資産を回してしまって、失敗すれば生活が立ち行かなくなるため、将来の事さえ考えられなくなってしまいます。少額投資で問題ありませんので、投資というものがどういったものか把握することが大切なのです。
また、少額資金のメリットは運用資金が少ないのでリターンは小さいですが、リスクも小さくなるため、大きな損害を出すこともないことが心的な負担も軽減できます。
そして、長期投資することによって、投資への知識や理解も深まっていきますし、負担のない投資へと徐々に切替て行けるのです。
ですので、初心者は最初から大きな金額を投資に充てるのではなく、少額・長期投資を心掛ける事が重要となります。
資産を分散させるメリット
投資する際に、気を付けなければならないのが一つの銘柄に資産を投入し続ける事です。
これは、その銘柄が下落した場合には、資産を失うだけですので、資産は分散させることが大切なのです。
仮に、石油などの資源系を利用している企業の銘柄に投資をしていた場合に、アラブ関連の経済情勢が悪化してしまったら、それに付随する企業の株価は下落する恐れがあります。そういった企業の動向は、海外が握っているケースもあり不安定に陥った場合には、取り返しがつかなくなります。
そういった、どこかで歪みがあった場合に、補填ができる銘柄を保有していることで、経済動向の変化によるリスクの分散がおこなえます。これが、資産を分散することのメリットでもあります。
分散投資のメリットは、ポートフォリオ全体のリスクが分散されるため、特定の銘柄の成長に対するプレッシャーも減り、投資全体に対する安心感が増すため、長期的な投資戦略を維持することもできるのです。
安定したリターンを手にできる？
資産を分散させることのメリットは、リスクマネジメントが行えるだけでなく、リターンを安定させることができます。
どこかで損をしていても、どこかで利益が生まれていれば、資産運用として帳尻が取れていることになりますし、マイナスとなっている銘柄がいずれ価格が元の状況へ戻れば問題ないですし、成長段階にある銘柄は伸び続ける可能性もあるため、利確が取りやすくもなっていきます。
市場の動向などにいち早く対応するのは難しいかもしれませんが、リバランス回数を減らせるのも、分散投資のメリットとも言えます。
もちろん、毎日市場の動きに敏感であることも大事なのですが、投資初心者の方は、むやみやたらにポジションを増やしたり移動させて、収拾がつかなくなる事も多いです。そして、無駄な資産をつぎ込んでしまうというケースも珍しくはないので、気を付けましょう。
安定したリターンを手にしたいのであれば、多様な成長機会を捉え、長期的な投資で安定性を向上させいくことが重要となります。
まとめ
近年、NISAやiDeCoといった投資に注目が集まったことで、初心者投資家も増えている状況です。そんな初心者にとっては、投資をやると、資産を減らして損をすることもあるというポイントばかりに注目され、不安に感じて投資に踏み切れないという方も多い状況となります。しかし、余剰資金で長期投資を行い、無理をしなければ、そう大きな損失を負うことはありません。また、同じ分野の銘柄も複数保有したり、全く違う分野の銘柄を購入するなど分散投資を行うことで、リスクを軽減させることが可能となります。
適切な分散投資戦略で、より安心した投資を行うことを目指していくことが大切ですので、初心者投資家は、無理な投資をせずに、安定感の高い投資方法を身に付け、挑戦することをおすすめします。
