自分の資産を増やすためには、働くしかありませんが、銀行に貯金を残していても、増えることはありません。しかし、資産運用することで、将来的に必要な資金を増やせる可能性はあります。今回は、株式投資で資金を増やす!始めるならiDeCo?それともNISA?についてお伝えします。
銀行に預けても資産は増えない
自分の資産を増やそうと考えた場合には、自身の仕事場でキャリアアップを図ったり、より良い待遇を提示してくれる企業への転職、自身のスキルアップによって副業などで収入を増やす方法があります。
しかし、これらが必ず適うとは言えません。
なぜなら、大手企業以外の多くの企業では、この数年間で給与アップが出来ていないや、ボーナスもカットや低くなるなどのケースが増えているため、かなりの能力者でなければ、収入を増やすことは難しいのです。
そうなれば、老後などにも不安を抱える方は多いでしょうし、貯金額を増やしていくしかないと考える方もいるでしょうが、銀行に資金を入れたとしても、利息はすずめの涙も付かない状況ですので、入れるだけ無駄とまで言われています。
そこで、株式投資などを始めることが資産を増やす方法として注目を集めています。
資産を増やすための投資
投資に対してネガティブな印象を持っている方も多いかもしれません。
これは、投資へのリスクが自身の資産を減らす恐れがあると言った不安を抱く方が今でも多いことが原因となっていることでしょう。
しかし、実際には、銀行に資産を預けても減ることは無くても増えることがないと言う事実を直視していないことが問題となっています。
資産価値を高める手段として、投資は便利なのですが、デメリットとなる情報が多いことから萎縮して投資を始められないという方が多いのです。
ですが、近年iDeCoやNISAといった株式投資に注目が集まり、投資に興味を持つ方が増えているのも事実なのです。
しかし、なぜ、投資に興味を持つ様な方が急に増えたのでしょう。
iDeCoやNISAに注目が集まる理由
不景気の煽りであったり、世界の不安定な情勢に、年金制度だけでは老後の心配につながるなど、自分自身で資産を増やすための手段を講じていかなければならないのですが、上らない給与やボーナスでは、正直言って不安しか残りません。
老後2000万円問題などを考えると、さらに不安を抱える方も多いことでしょう。
そこで、政府が株式や投資信託などで得た運用益や配当金が非課税になる税制優遇制度を試行しました。それが、iDeCoやNISAという制度となります。
通常、株式や投資信託を行うとなれば、手数料や税金が掛かってくるため、得られる収益が思いのほか少なくなってしまったというケースも多いのですが、非課税となるため売却後の利益が減らないというメリットとなりますので、iDeCoやNISA制度を利用した投資への注目が集まっている状況なのです。
iDeCoやNISAの違い
iDeCoとNISAは、制度としての違いがあります。
NISAとは、株式や投資信託などからの収益や配当などが非課税となる投資制度です。
NISAでは、非課税対象となる金融商品が多く、いつでも払い出しが可能となるため、自由度の高い投資制度となります。ただし、iDeCoのような所得控除のメリットがありません。
iDeCoとは、老後の準備をするための個人年金制度となります。
iDeCoでは、運用益が非課税となるだけでなく、支払った掛金が全額所得控除の対象となるため、税制上の優遇を受けられます。ただし、NISAとは違い、投資した資金の引き出しは原則として60歳以降に限られるので、自由度は低い制度となります。
始めるならiDeCo?それともNISA?
前項でiDeCoとNISAの違いについてご紹介しましたが、実際にどちらでの投資を行った方が得なのかといった声も多く聞こえるのですが、どちらか一方ではなく、併用することは可能となります。
しかし、貯金など投資に割ける資金が少ない方にとっては、片方にしか投資する余力がないといったケースもあります。そこで、メリット面で考えるとiDeCoはNISA以上に節税効果が高い事が挙げられ、NISAはいつでも払い出しができるという面が考えられます。
つみたて投資をしている際に、世界情勢などが不安定になれば、利益となるはずだった資産が減る可能性もあります。その際に、iDeCoに預けていたお金は、60歳でなければ引き出すことが出来ませんので、将来的にどの程度の資産価値が保たれているか不確定であります。
一方のNISAは、いつでも引き出すことが出来るため、40代や50代の時に、まとまったお金が必要であったり、株価が落ちる様な出来事が起きそうと感じた場合に売り抜けすることで、資産を減らさずに利益を得たり、最小限の負債で切り抜ける手段が取れます。
ですので、日頃から株式市場であったり世界情勢などのニュースに目を向けることが出来る方にとってはNISAへの投資が良いでしょう。あまり難しいことは考えず、毎月固定の資金を投資し続け、節税効果のメリットを得て、60歳以降に引き出すので問題ないという方はiDeCoに預け入れましょう。
まとめ
近年、株式投資などで資産形成する方が増えていますが、実際に自分自身で投資をするとなるとどうすれば良いのか分からず、難しく考えてしまいがちです。
そこで、少額でも将来的に価値を齎す投資のiDeCoやNISAを手始めに挑戦してみると良いでしょう。銀行に貯金をしていても、資産が増える状況ではないので、1万円からでも始めてみる事をおすすめします。