NISAなどで投資するならアメリカ株?日本株?どちらを持つべき

NISAなどに興味を持つ方が増えていることもあり、投資初心者にとっては、どのような株を購入するべきか考えることも多いでしょう。今回は、NISAなどで投資するならアメリカ株?日本株?どちらを持つべきについてお伝えします。

アメリカ株と日本株について

アメリカ株(米国株)と日本株の大きな違いの一つに、購入単元の違いがあります。

日本株には単元株制度があり、銘柄ごとに1株、100株や1,000株単位で取引する必要があります。そのため、株式を購入する場合には資金も必要です。

アメリカ株は、すべての上場株式やETFなどの銘柄も、1株単位で購入できるため、少ない資金しかない状態でも投資を気軽に始めることができます。

そのこともあり、アメリカでは国民の多くが投資に関心を強く持ち、投資人口も多い状況となります。

一方で、日本では近年の老後2000万円問題やNISAiDeCoといった非課税投資によって、投資に興味を持つ方が増えてきています。

アメリカ株の特徴

アメリカの市場は規模が日本とは違い、非常に多くの国々にも影響を及ぼす企業が多くあることもあり、好パフォーマンスの実績があるため、市場価値の高い企業が多いです。

日系平均が伸び悩むなか、米国株式を代表するダウ平均は約12倍にまで伸びているため、信頼性が高く見られている状況です。

ボーイング(航空機)、アップル(IT)、マイクロソフト(IT)、マクドナルド(飲食)、ゴールドマンサックス(金融)など、米国経済を支える企業は、日本でも有名でもあり、利益が拡大し、株価もそれに伴い上昇しています。

また、これらの企業は、認知度が高く、ブランド性もあり圧倒的なシェアをもっています。

これが、日本にはない力でもあり、見習わなければならない点でもあるとされています。

日本株の特徴

日本株は、日本の証券取引所に上場している会社の株式を指します。

日本には約3,500銘柄の上場企業があり、2020年のコロナショックなどによって、株価が急落することはありましたが、日経平均株価など右肩上がりに推移している状況です。

アメリカ株と違うポイントとしては、日本では株主優待制度があり、株主優待の手厚い企業の株価は比較的安定する傾向にもあり、日本株購入の魅力でもあります。

株主優待とは、企業が株主に対して、自社製品の割引やギフト券にカタログギフトを進呈する制度となっており、株主優待の良い企業の株を購入するという方も少なくはありません。

日本株とアメリカ株の違い

1989年~2019年の30年間でNYダウ平均と日経平均株価を比較すると、日経平均は低迷期間が長く、長期的にもほぼ横ばいの値動きをしています。一方でダウ平均は、上昇と下降を繰り返してはいるものの、結果的には大きく値を上げています。

そのため、日本株よりも配当が良い傾向にあります。また、配当回数も日本株より多い傾向にあり、配当利回りを重視した長期投資をするのであれば、アメリカ株を複数購入しておくと良いです。

もちろん、日本の株の中にも配当利回りの良い銘柄も多くありますし、株主優待も利益として考えるのであれば、利益は見込めます。

アメリカ株?日本株?どちらを持つべき

NISAなどに注目されることも増え、投資初心者も非常に多いのですが、実際にどのような銘柄を買うべきか悩まれるケースは少なくはありません。

個別株式を初心者投資家が購入するには、企業の業績であったり、業界の成長などを考えて投資しなければならないため、知識なしに購入すれば損する可能性があります。

一方で、よく聞くSP500であったりTOPIX-17シリーズなどのETFは、投資のプロフェッショナルが選ぶ銘柄で構成された投資商品となり、分散投資が可能となりますし、長期投資に向いてもいます。

また、アメリカ株は、海外企業となるため、業績不振や不祥事などの問題が起きた際にも、気が付くのが遅くなります。その遅れが損に繋がることもあるため、個別株を持つのであれば、日本株を保有していた方が、情報収集もしやすくなり、リスク回避しなければならないシーンでも、対処しやすい傾向にあります。

ですので、アメリカ株と日本株のどちらを持つべきかという観点では、国内株式の方が対処しやすいけれど、高配当を得られる割合はアメリカ株よりは低くなります。

従って、自身でリスク管理を適切に行わなければならないのですが、投資初心者にとっては、知識量も経験も足らないので、少額投資・分散投資を行い、リスク回避できる様に投資を行うことが重要です。

まとめ

日本株やアメリカ株に中国株など、株式投資を行う方にとっては、選べる商品が多いからこそ、何を買ったら損しない様にできるのか考えることでしょう。

まず、自身の知識や経験が足らないのであれば、ETFなどを活用し、自身では判断がつけられないといった場合には、複数の商品を持つことでリスク回避にも繋がります。

NISAiDeCoを始めようとしている方は、日本だけやアメリカだけ!といった銘柄の買い方をするのではなく、国内外問わずリスク分散する投資をおすすめします。