これまでファイナンシャルプランナー(以下FP)にご相談された経験はありますでしょうか。
何を相談すれば良いか分からない、どこへ行けば良いのか分からないというかたも。
今回はFPに相談できる6分野と、相談する方法についてお伝えしていきます。
FPとは
FPはご相談者の夢や目標、ライフイベントを達成するための資金計画をサポートする専門家です。
そのかたのライフスタイル、価値観、経済環境、家族状況、収入と支出の内容、資産、負債、保険など、あらゆるデータを集めて現状を分析します。
そして、生活全体や将来もふまえて包括的なアドバイスをし、併せてその実行を援助します。また、必要に応じて税理士や司法書士、不動産、銀行等の専門家と連携してご相談者をサポートしていきます。
何から相談したら良いか分からない、というお声も多いのでFPに相談できる6分野について詳しくお伝えしていきます。
参考:日本FP協会ホームページ
FPに相談できる6分野
FPに相談できる6分野
- ライフプラン
- 税金
- 保険
- 不動産
- 資産運用
- 相続
FPにご相談頂ける分野の1つ目は「ライフプラン」についてです。人生100年時代、とてもとても長い人生です。ライフプランにはさまざまなプランがありますが、プランの実現にはお金が必要な場合が多々あります。お子さまの誕生、進学、就職、結婚、家の購入など、叶えたいプランに必要な資金準備などのご相談をいただけます。
2つ目は「税金」です。所得税や住民税、贈与税や相続税など、さまざまな税金があります。私たちが生活をしていく上で税金を支払う義務はあるのですが、少しでも節税につながる方法はないのか、節税しながら資産運用をしていく方法などをお伝えしていきます。
3つ目は「保険」です。病気やケガだけでなく、火災や地震など、私たちの身の回りにはリスクがたくさんあります。そうしたリスクに備えるのが保険です。家族構成や働き方、年齢や収入、暮らしている場所などで必要な保障は異なります。無駄なく必要な保障を準備することが重要です。
4つ目は「不動産」です。意外と不動産はFPの相談範囲でないと思われている方もいらっしゃるのですが、不動産もご相談範囲に入ります。日本人の所有資産の大半が不動産と預貯金です。所有する不動産や親から相続する不動産など、うまく活用したり、資産運用に役立てたり、不動産の活用は重要です。また、暮らすための家だけでなく、投資用不動産などもご相談いただけます。
5つ目は「資産運用」です。計画的にお金を貯める、効率的に増やしていく方法をお伝えしていきます。これまで、お金に関する学びの場があまりにも少なすぎました。2022年からは高校の家庭科の授業で資産運用についての教育が始まりました。親世代も改めて資産運用について学ぶことが必要になってきました。
6つ目は「相続」です。贈与や相続対策についてもご相談範囲となります。資産を誰かにうつす際には金額によって税金がかかります。大切な資産をできるだけ多く継承するには贈与や相続の対策が必要になってきます。
この6分野は単独で存在しているのではなく、それぞれが関連してします。例えば最後にお伝えした相続対策においても、相続する財産が不動産の場合は不動産が関連しますし、贈与税など税金も関わってきます。ご相談をトータル的に、包括的に考えて対策をたてていくのがFPの役割です。
FP相談する方法
FPには大きく分けて、企業系FPと独立系FPがいます。企業系FPは銀行、証券会社、不動産会社、保険会社などに属しており、専門のサービスや商品のアドバイス、ご提案等ができます。独立系FPは金融機関等には属さずに、独自で起業し、お客様のご相談等を承っております。
既にご相談の内容が明確な場合は、関連する企業系FPに相談するのも良いですし、まだ、相談内容が明確でない場合は独立系FPに相談してみても良いでしょう。FPの上位資格であるCFPは日本FP協会のホームページから検索することができます。お住まいの都道府県やご相談内容などで検索できますので、こちらもご参考下さい。
最後に
資産運用やお金に関するアドバイスをしてくれるFPが身近にいることで、その後の計画がスムーズにたてられると思います。1回のご相談だけでなく、中長期的なアドバイスをしますので、その後の進捗などもフォローアップしてくれるFPがお勧めです。
米国では豊かな人生を送るには、健康とお金が必要で、その為には「自分にあった主治医とFPを見つけることが重要だ」と言われています。お金の不安はストレス度数が高いので、悩まれる前に、気軽に相談できるFPを探してみてください。伴奏してくれるFPが見つかることで、皆さんの現在と将来のお金に関するサポートが受けられると思います。
筆者:藤井亜也(CFP/FP1級)