コモディティ投資は、私達が生活する上で重要となる、農作物やエネルギー資源に金属などの商品に対しての投資となります。
金の価格が上がったや、ガソリンの価格が上ったなどのインフレによって、価値が高まる投資です。
今回は、供給と需要に基づいて形成されるコモディティ投資って何?についてお伝えします。
コモディティ投資って何?
コモディティ投資とは、日常で皆さんが利用する農作物やエネルギー資源に金属などの天然資源に対する価値に対して投資する金融商品です。
農作物は、トウモロコシや大豆、小麦やコーヒー。家畜の牛や豚までの食料品が商品となります。
エネルギー資源は、ガスに電気、石炭や石油などのエネルギーが含まれます。
そして、金属は、金や銀、銅にアルミやプラチナなどが含まれています。
これらの商品のなかには、株式市場の値動きとリンクしないものがあり、一般的には投資するのが難しいと考えられていることもあります。
しかし、考え方を変えると市場とリンクしないということは、経済市場が停滞・下落した時には、安定した状況・価格が高騰している可能性があるのです。そのため、コモディティ投資も非常に重要なトレード対象となります。
金が安全的な資産と考えられる理由
金と言えばどのようなイメージを持っているかと言えば、高価な物・生成が難しいものといった印象を抱えている方が多いことでしょう。
そして、投資の世界でも金は比較的安全性の高い資産として見なされるケースが高いのです。
金が重宝される理由としては、長い歴史を通じて通貨や価値の交換手段として使用されてきました。
金は腐敗や劣化がほとんどなく、安定した価値を保つことができるのです。
また、インフレに対する保護として見なされることもあり、円やドルなどの通貨の価値が減少するとき、金の価値は相対的に安定しているため、投資家は金を保有して資産を保全しようとする働きがよく見られます。
近年では、新型コロナウイルスやリーマンショックなどの世界的な経済が不安定になる要因に対する避難先として、金への投資が増えることがあります。また、ロシアによるウクライナ侵攻などの政治的な混乱や国際的な緊張が高まると、金の需要が高まることもあり得るのです。
このように、金は株式、債券などとは異なる性質を持つため、投資ポートフォリオを分散化し、リスクを管理する際に利用されることが良くあります。金は世界中で認められ、取引される普遍的な価値があるため、需要が高く、市場での流動性が比較的高い商品なのです。
供給と需要に基づいて形成されるコモディティ投資
現在の日本での物価高の原因は何かと言われると、長く続いたコロナ禍による影響と、ロシアによるウクライナ侵攻が原因とされています。
日本は、ロシアより原油などの天然資源の供給に一部依存していましたが、戦争によって、その供給をカットせざるを得ない状況となります。
これは、ヨーロッパなどの国でも同様です。そういった経済的取引きが凍結されていった事により、世界的経済が不安定な状況と入りました。
そして、エネルギー価格の変動や農産物価格の動向は、輸送費や加工費、食品の原材料価格に直接影響を与える要因となります。そして、身近な商品などの価格上昇が世界情勢と結びついていることを知ることが出来るのです。
これらの要素を詳細に分析することでも、コモディティ市場の動向を理解することも可能となってきます。
株やFXとの連動もあるため購入する際は注意を!
株価やFXなどは、経済や世界情勢によって価格が全体的に下落することがあり、不安定となることがありますが、金などのコモディティの商品の中には、そういった影響を全く受けないケースもあります。
そのため、2~3%程度の価格変動が起こるため、中長期で持つのにも良い商品ではあります。また、コモディティの中には、短期的な取引きで勝負ができる商品も多いです。
これは、天然ガスなどの資源は、株式市場とは全く違う動きをすることもあり、4~5%の価格変動が起こるため、空売りでも資産を増やせる可能性が高いのです。
また、コモディティの指標として、ドルとの相関係数を見ていくのも大切です。
ドルが上ると、コモディティが一番下がる商品やドルが上っても影響しない商品かなどを把握して取引きしていくことでも、コモディティ投資を成功させる秘訣となっていくとされています。
そして、金属・農作物・エネルギー資源の分野ごとによっても、動きが違ってくるため、株式相場やFXなどのチャートと比べて、どのように連動しているのかなどを確認しながら取引きをすることも大切です。
まとめ
コモディティ投資とは、私達の生活に馴染みのある天然の資源が投資対象となっています。
金の様な、経済や世界情勢に左右されない銘柄から、天然ガスの様な取引きが活発に行われる製品など非常に多くの項目の商品での取引きが行われています。
長期投資・短期投資にも向いている投資手段となりますので、挑戦してみても良いでしょう。