ほったらかし投資って何?ズボラな人でもできる投資術

「ほったらかし投資」は、長期的な視点で資産を運用し、少ない介入でポートフォリオを維持する投資戦略を指します。

これは積み立て投資や長期的な資産形成を目指す投資家にとって一般的なアプローチです。

今回は、ほったらかし投資って何?ズボラな人でもできる投資術についてお伝えします。

ほったらかし投資の特徴

投資は、短期投資や長期投資といったアプローチの仕方があります。短期で利潤を上げようとすれば、デイトレードなど市場の動きに敏感に反応していく必要性があり、上級者向けの投資方法とされています。そういって知識がない方や、投資初心者にとっては長期的な利益を見る長期投資が良いとされています。しかし、長期投資といっても、投資先の見直しなども必要になってきます。

ですが、それすらも面倒という方には、ほったらかし投資といった手段もあるのです。

ほったらかし投資は、数年または数十年にわたって資産を保有して、市場の短期的な変動やノイズに左右されず、長期の成長に焦点を当てる投資手段です。

ほったらかし投資するには、毎月一定額を投資する積み立て投資で行うことになります。一定額を一定期間投入することを自動的に行うことになるので、投資家の手間が少なくなり、常に市場の動向を追いかける必要がありません。一度ポートフォリオを構築したら、ほぼ介入せずに運用ができます。ズボラな人でも、できる投資と言えるでしょう。

また、バランスファンドを利用することで、ポートフォリオのアセット配分が目標から逸脱した場合には、定期的なリバランスを自動的に行ってくれるので、目標アセット配分に戻しやすくなります。

このように、ほったらかし投資しても、利益を生み出す仕組みがありますので、投資したいけれど、細かく気にするのは苦痛という方は、投資手段として手駒に入れておくと良いでしょう。

 

ほったらかし投資のメリット

現在、日本円には価値がないとまで言われている状況で、多くの円を銀行に預け入れていても増えることはありません。だからこそ、ほったらかし投資でも、資産を増やすお金の回し方を行うのも重要です。ほったらかし投資にもメリットが存在しますので、紹介します。

時間の節約

・ほったらかし投資は手間が少ないため、忙しい投資家や、投資に時間を割くことが難しい人にとって効果的です。

 

感情の排除

・短期的な市場の変動に左右されず、感情に基づいた取引を避けることができます。冷静かつ合理的な判断ができる可能性が高まります。

 

複利の恩恵

・長期的な投資により、複利の恩恵を受けることができます。元本が成長すると、その成長も元本に含まれるため、次第にリターンが蓄積されます。

 

市場の短期的な変動に対する抵抗力

・短期的な市場の変動に左右されず、長期的な視点で資産を保有するため、市場の一時的な不安に対する抵抗力が向上します。

 

ほったらかし投資は、資産形成やリタイアメントのための長期的な戦略として広く採用されています。

ただし、投資は常にリスクを伴いますので、自身の投資目標やリスク許容度に合わせて戦略を検討することが重要です。

 

ほったらかし投資のデメリット

メリットを見ると投資してみようかな?と考える方も多いでしょうが、ほったらかし投資にもデメリットは存在します。これは、どのような投資においてもリスクは存在しますので、ほったらかし投資のデメリットについても説明します。

ほったらかし投資は、市場の長期的な成長に焦点を当てていますが、短期的な市場の変動に対応する物ではありません。しかし、一時的に下落した場合などに不安を感じてしまう方もいるでしょう。これが感情的な負担となります。ただし、ほったらかしが基本となる投資ですので、頻繁に動向を確認してしまうような方には、向いていない投資スタイルかもしれません。

そして、比較的、低リスクのアプローチをする手法となるため、市場全体の下落に対しては無力でもあり、ポートフォリオの価値が減少することも当然ですがあり得ます。

これは、投資という分野において必然的に起こる事象であり、経済状況や社会情勢に左右されてしまういます。投資とは、大小あれどリスクに晒される資産運用だと理解しておくことが重要となります。

これらのデメリットを考慮しながら、ほったらかし投資を行う場合には、自身の投資目標やリスク許容度を踏まえてバランスの取れたポートフォリオを構築することが大切です。

そして、定期的なリバランスやポートフォリオの調整を入れることで、さらなる効果的な成長へと、つなげることも可能となります。

まとめ

ほったらかし投資は、投資への知識がない方が投資して放置して資産が勝手に増えるようなイメージのある投資方法ですので、社会情勢の変化に強い投資や、インフレやデフレの影響を受けにくい種類を選びましょう。

最近、注目を集めている積立NISAや不動産投資といった投資スタイルが、ほったらかし投資になります。

ただし、どのような投資も一時的な下落などのリスクはあります。

しかし、そこで慌ててしまうような事がないように、最低限の知識は身に付けておくことをおすすめします。