近年、NISAなどの投資を始める方が増えています。そして、購入した投資商品も、購入して終わりという訳にはいきません。自身で売却時期を見極める必要性があります。今回は、初心者がNISAなどの投資において迷う売却タイミングについてお伝えします。
買うは容易く売るは難しい
投資において、資金を投入し買うのは簡単ですが、売却タイミングは非常に難しくもあります。売却のタイミングを誤ると、せっかくの利益を逃したり、逆に損失を拡大させてしまう可能性があります。
例えは、購入したポジションより、価格が下落傾向に入り、持ち続ければ損をする可能性もありますし、盛り返し購入時と同じ段階のポジションに戻してくれることもあります。
一方で、下落し続け、大きな損失に繋がるケースもゼロではありません。
そのため、事前に投資の目標価格を設定し、その価格に達したら売却を検討したり、投資額の一定割合が損失に陥った場合には、売却する損切りラインを決めておくことが大切でもあるのです。その判断が上手な方が、投資家として成功する割合が高いため、知識がない方が個別株などで損をすることが多いとされています。
売却タイミングについて
投資は、買ったときよりも、少し高値になったタイミングで早めに売り、利益確保を優先にすることが大事でもあります。
また、利確した段階で一部のポジションを売却し、利益を確定させることで、リスクを軽減させる事も出来ますし、売却タイミングも幾つかあります。
定期的にポートフォリオをリバランスし、リスクを適切に管理して、上昇トレンドから下降トレンドに変わった場合には、売却のサインと考えられていますので、その段階で売却を考えてみると良いでしょう。
この時に、気を付けなければならないのが、まだ上昇するかもなどのポジティブな感情ばかりを持ち、事前に立てた計画を守れず、感情に流されてしまうと、損をする恐れがありますので、事前に立てた計画を守れる冷静な判断が投資では大事となります。
ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析といった売却タイミングを予兆する分析手法もありますが、知識や経験が足らない方には、理解が及ばない可能性も考えられます。上手な投資家になりたいのであれば、分析手法なども学んでいくことが重要です。
利確の重要性
投資において、自身の購入した銘柄などを長期保有した場合に、値が下落傾向にあった段階で、すぐ売却しないという方も中にはいますが、その状況が好転して、株価が上昇するとも限りません。そして、最悪の場合、会社が倒産してしまうと、株の価値はゼロになります。
また、清算となった場合であっても、残っている負債を返済し、最終的に残った財産を持ち株数に応じて分配されることになりますが、損する方が多くなりますので、売り時を見誤ると大きな損失に繋がります。
だからこそ、利益が確定している状況で、売却することが大事なのです。そのタイミングを見誤ってはいけません。また、売却益に対する税負担や手数料も考慮して、最適なタイミングで売却しなければならないのです。
人によって売却タイミングは違う!
投資は種類もさまざまですし、売却タイミングとなる時期も人それぞれです。
これは、FXなどのデイトレーダーであれば、その日のうちに売買を完了させ、利確するタイプが一般的です。しかし、長期投資をする方であれば、投資目的の時期が到来したとき売却を考えます。
たとえば、子供の進学や退職などのライフイベントにあわせて売却を考えるタイミングになりやすいです。また、売却益を増やしたいのであれば、売却する1年前や半年前から、自身の目標とする金額に到達・近づいた段階で売却すると良いでしょう。
ギリギリまで放置してしまって価格が下落すれば失敗でしかありませんので、目的に見合った利益が出た段階で売却することが大事なのです。
また、価格が上昇傾向にあり、今売るのは勿体ないという場合には、一部は売却して利益を出しておくことも大切です。価値が落ちてから売ることになれば、損した気分にもなります。
また、一部売却であれば、さらに値上がりした場合、保有している分でも利益を得られますし、値下がりした場合であっても、リスク軽減に繋がっていますので、大きな負債となるような投資商品の持ち方をしないことが大切なのです。
まとめ
近年、NISAなどの非課税投資の影響により、投資を始める方が増えています。
ネットの情報などから利益を上げられそうな銘柄などを調べ、購入することは出来たとしても、売却タイミングは、いつにすれば良いのか不安に感じる方は多いのです。確かに、買い方は分かっていても、売るタイミングまでは未来の事なので、どうするべきか分からないという方がいても不思議ではありません。
ですので、購入する前に、その個別株式や投資信託が幾らになったら売却するのかといった目標設定を行うことが重要です。売却タイミングを見極めるためにも、知識は不可欠となりますし、理解できていないと損する恐れがありますので、しっかりと学習していきましょう。