近年話題の早期FIREを目指す場合には、何歳ぐらいにどれぐらいの資産が必要なのか調べる方は多いと思います。実現するためには、どのような取り組みが必要なのでしょう?今回は、実現できる?早期FIREには、どれぐらいの資産や投資が必要?についてお伝えします。
早期FIREとは?
早期FIREとは、退職後に投資で資産を運用するなどして、経済的自立を確保し、比較的若いうちに退職することを目指す生活スタイルのことです。
本業や副業で得た資産を、投資に回し、不労所得を得られるようにして、生活基盤を築くことになるため、それなりの資産が不可欠でもあります。
また、早期FIREと異なる早期リタイアがありますが、早期リタイアの場合は、貯蓄や退職金にて老後の生活をするための資金を築き上げることになります。しかし、資金を取り崩す生活になるため、大病などを患ったりした場合には、運用資金が無く苦しい生活になる恐れがあり、不安が残ります。
一方の早期FIREは、投資で運用し続ける限り、資産価値が下がらない限り、不労所得を貰い続けられるため、不安定な生活になりにくいと言うメリットがあるのです。
早期FIREには、どれぐらいの資産や投資が必要?
まず、早期FIREを達成するには、自身の年間支出額がどの程度か知る必要性があります。
独身で350万円程度の支出であれば、25倍の資産運用が不可欠と考えられています。
そのため、8,750万円が目安となります。3人家族で年の支出が500万円だとしたら、1億2,500万円は必要とされます。
単純に25年分の資産が必要と考えるかもしれませんが、それでは、40代で退職したとしても25年分60代後半には貯金が底をつくことになります。ですが、FIREは投資して、運用益を得ていくため、資産の枯渇を食い止めることができるのです。
そして、FIREにおいて「毎年の支出額は資産の4%未満に収める」という支出計画が提唱されていることから、投資の元本は減らさず、利回りが続くと仮定すると、何年も同じ基準値での生活が送れるとなるので、最低限25年間分の資産運用をしなければなりません。
もちろん、これは数字上での論理となりますので、一定以上の利回りが続く保証はありませんが、4%ルールで想定されている状況が継続する限り早期FIREを行ったとしても、生活資金が枯渇することはないとされているのです。
FIREすることで得られるメリット
では、早期FIREを目指す理由とは、なんなんでしょう?
社会生活していると、仕事上でのストレスから解放されたいと感じることはあるでしょう。
出勤時の満員電車や上司からの叱咤、顧客からのクレーム、残業の日々など、多くのストレスを抱えて生活している人が多いと思います。
そういった、しがらみやストレスからいち早く解放されていと考えた場合に、早期FIREを目指す理由にもなっていきます。
もちろん、FIREをしたことで、新たな学びに挑戦したいであったり、家族との時間を増やすことも可能となります。また、しがらみが無くなることで、生活する場を変えるなど、自身の思い描く変化も出来るようになるため、無理のない生活が送れるようになるメリットが生まれます。
早期FIREが失敗することも?
早期FIREで注意しなければならないポイントがあります。
それは、運用していた投資先などが必ずしも4%ルールを保てなくなるような事が起こるかもしれない。ということです。
世界情勢や風評被害、未知のウイルスなどさまざまな影響によって、不確定要素や不安材料がこの世界にはあります。
この先、何十年も同じ利回りで稼げるとは限りません。そういった意味でも、常に運用益を維持できるような投資を考えていかなければなりませんし、情報収集は怠ってはいけないのです。
もちろん、生活が維持できなくなれば再就職なども検討しなければならないのですが、何年もの時間が過ぎていれば、再雇用される先も減っているなど考えなければなりませんので、FIREで失敗しないための行動や、失敗したとしても対処できるかまで考えてライフプランを構築しておく必要性はあるでしょう。
FIREの資金を貯めるには?
FIREの資金を貯めるためには、7,000万円や1億円という大きな金額を稼ごうとなると、本業だけでは難しいと感じる方は多いかもしれません。
確かに、年間100万円分の貯蓄を増やせる方がそう多くはないですし、急な出費などがあれば、年に50万円貯めるのがやっとという方も多いでしょう。
そうなると、FIREのための資金を貯めるとなれば、FXやバイナリーオプションといったギャンブル性の高い投資などに、挑戦しなければならないと考えるかもしれませんが、運用資金をコツコツと株式や債権に振り分け投資運用していくことで、20年後や30年後に7,000万円や1億円といった資産総額に到達させることを考えると、絶対にできないものでもありません。
もちろん、支出を減らしたり、投資対象の年利を上げるためのリサーチを行うなどして、少しリスクを負って挑戦をしてみることで、より早くFIREに辿り付ける可能性は高まりますが、しっかりと勉強した上で取り組むことをおすすめします。
まとめ
近年、注目を集める早期FIREに到達するためには、投資に対する知識や運用益を考えていかなければなりません。自由度の高い生活を得るためにも、計画的な資産運用を行い、退職後に不自由のない暮らしを出来る様な、投資運用を学んでいきましょう。