新生活を迎える方へ!暮らしに変化があったら家計の見直しをしよう

4月から新生活を迎えるかたは、これまでの生活と暮らす場所が変わったり、働き方が変わったり、生活に変化があると思います。その際、気をつけておきたいのが家計の見直しです。必要な費用などにも変化がありますので、家計簿でしっかりチェックしていきましょう。

今回は暮らしに変化があった場合の家計見直しについてお伝えしていきます。

家計簿の活用

家計の管理をするのに最適なツールが「家計簿」です。冊子になっているものでも、アプリでも使いやすいほうで日々のお金の管理をしていきましょう。App Store(アップルストア)で「家計簿」と検索すると、色々な家計簿アプリが出てきますので、ご自身の使いやすいものなどを選択されると良いと思います。

お金の入りと出を管理していくと、無駄な支出を抑えたり、貯蓄や運用にまわせたり、と資産運用にも役立ちます。新生活を迎えて、初めて家計の管理を自分で行うというかたも多いと思いますので、家計簿の項目を確認していいきましょう。

家計簿アプリ(一例)

先ずは入ってくるお金です。

  • 収入

給与、賞与

(資産運用をしているかたは配当金や利息、満期金、家賃収入等)

 

支出は固定費と流動費に分けておくと管理しやすくなります。

  • 支出

<固定費> 家賃、光熱費、通信費、保険料等

<流動費> 食費、交際費、日用品費、医療費等

 

先ずは1ヶ月の収入と支出を家計簿に記載してみてください。どの項目にいくらかかっているのかが分かります。

そして、毎月いくらなら貯蓄や運用にお金が使えるのかを確認していくことになります。

目安としては、年収の5%~10%くらいを貯蓄や運用に投資できるよう試算してみてください。

 

<例>年収400万円

400万円×  5%÷12ヶ月=16,000

400万円×10%÷12ヶ月=33,000

おおよその目安や目標金額が決まると、家計簿を見直して支出を調整していくことができます。

暮らしに変化があったときは

新生活を迎え、暮らしに変化があったときは、これまでの家計とは支出の内訳が変わってきます。暮らす場所が変わると家賃、光熱費などの固定費も変わりますので家計簿で確認していきましょう。

これまでよりも固定費が多くなる場合は流動費で調整していく必要があります。貯蓄や運用に使えるお金も変更する可能性がありますので、積立てなどを行う際は途中で積立額が変更できるのかなども確認しておく必要があります。

預貯金や積立NISAは途中で積立額を変更することが可能です。一方、個人年金や積立保険などは契約時に積立てる保険料が決まり、途中での変更が基本的にはできません。生活や家計が安定するまでは変更が可能なもので積立をしておき、収入面も安定したときに保険等で積立てていくといった計画にしておくと安心です。

お金のバランス

家計簿でお金を管理していく際、意識していただきたいのがお金のバランスです。何事にもバランスが重要なのですが、お金の管理をする際も以下のバランスを意識して頂けると良いと思います。

お金のバランス

  • 使うお金
  • 守るお金
  • 増やすお金

使うお金は「自分の価値を高める」ためのお金です。習い事や趣味、勉強や旅行など使うお金はご自身の価値を高めるために必要なお金です。自己投資としてお考えください。

守るお金は「病気やケガになっても貯蓄を減らさない」ためのお金です。保険に加入しておくことで、リスクからお金を守ることができます。

増やすお金も重要です。「老後のためにお金を貯める・増やす」資金が重要なことは皆さんご承知のことでしょう。毎月少しずつでも積立てていくことで、将来の資産として重要な役割を果たします。

この3つのバランスを意識して、家計簿を再度チェックしてみてください。使うお金ばかりになっていませんか?守るお金や増やすお金が少なくなっていませんか?ご自身でもセルフチェックできますので、確認してみてください。

最後に

新生活がスタートし、慣れない環境での暮らしは忙しく、中々家計まで管理していくのが難しいかもしれません。家計簿も週末にまとめてつけるなど、無理のない範囲で行っていただければと思います。

1ヶ月、数ヶ月、1年も経つと、お金の流れが分かってきます。家計の支出入をしっかり管理することで、無駄をなくして貯蓄や運用にまわせるお金が増えてきます。また、お金のバランスも意識することで、安定した資産運用ができるようになってきます。

初めの1歩は大変なのですが、家計簿をつけているとお金の流れが可視化されて管理もしやすくなるのが実感できると思います。継続していくことが重要になりますので、お気に入りの家計簿やアプリを見つけて、家計の管理を行って頂ければと思います。

 

 

筆者:藤井亜也(CFP/FP1級)