リタイアメントプランとは?何歳から考えれば良い?(サムネ)

老後の資金計画は、一般に「リタイアメントプランニング」と呼ばれます。これは、退職後の収支を予測して、生活が破綻することのないような資金計画を策定することです。

今回はリタイアメントプランについてお伝えしていきます。

リタイアメントプランとは

リタイアメントプランでは一般に、年金・賃金・退職金・個人年金保険などの「収入」と、個々人による老後の生活設計に必要な資金「支出」を確認していきます。支出が収入よりも多い場合はマイナス分を何でカバーしていくのか対策をたてていきます。

リタイアメントプランのご相談者の多くは試算するとマイナスが出てしまいます。そのため、働いてカバーするのか、資産運用で収入を増やしていくのかなど、そのかたの希望や資産を伺いながら対策をたてていく流れとなります。最近では企業でもリタイアメントプランについて退職前の社員向けに行っているところも増えてきました。会社でそのような機会がない場合は、ファイナンシャルプランナーにご相談頂ければと思います。

では、リタイアメントプランは何歳ぐらいに考えれば良いのでしょうか?

何歳から考えれば良い?

私がお伝えしたい最大のポイントは、「働いているうちにリタイアメントプランをたてる」ということです。30代などあまり早すぎても情報が確定しない為、プランニングしにくいのですが、4050代くらいには一度、リタイアメントプランをたてて欲しいとお伝えしています。

40~50代というと、お子さまが大学受験などのタイミングのかたが多かったり、住宅ローンもまだ返済中だったりと支出の多い時期なのですが、この時期に一度、リタイアメントプランをたてておくことで、老後資金の不足分がどのくらいかを確認することができます。そうすることで、具体的な対策を早めに立てることがでます。退職まで1020年程ありますので、積立てや資産運用など、いくつか対策がたてられます。

反対に退職間近、65歳退職のかたが63歳などでリタイアメントプランを考えると、たてられる対策に限りが出てしまいます。退職後も働く、これまで貯めた資産を使うタイミングを決めるなどの対策もあるのですが、少しでも働いている間に対策を立てて実行できると、退職後の負荷が少なくなります。大変な時期ではありますが、4050代くらいに先ずは 一度、試算してみることをお勧めしています。

既に60代になってしまった!というかたは、日本FP協会のホームページに「60代から始めるマネー&ライフプラン」というハンドブックがPDFであり、無料で見ることができますので、こちらを参考にしてみてください。冊子を購入することもできます。

日本FP協会のハンドブック(画像)

  • ハンドブック紹介

本格的なリタイアメント生活が始まる60代以降の世代の方を対象に、これからの人生を自分らしく暮らすために必要なライフプランの考え方や、安心して老後を迎えるためのお金に関する基本的な情報についてまとめたハンドブックです。

人生100年時代に向けてのライフプランニングの考え方などについても、分かりやすく解説しています。

お金だけでなく暮らし方も

ここまで主にお金(資金面)についてお伝えしてきましたが、リタイアメントプランでは「暮らし方」についても考えていきます。退職後、どこで、どのように暮らしていきたいのかをご自身やご家族と話をすることも大切なプランニングの1つです。暮らす場所や地域によって必要な資金も変わってくるからです。

現役時代は会社への通勤やお子様の通学などがしやすい場所で暮らすかたも多いのですが、お子様が成長し、ご自身が退職後、どこで暮らすかは自由に選択することができます。 一緒に生活をされるご家族と希望を出し合って決めていくのも重要なこととなります。

また、働きながら生活をするというケースも多いため、お仕事がある場所など、生活スタイルもある程度、想定しておくと良いでしょう。

最後に

現在は65歳定年の企業が多いのですが、まだまだ、65歳は元気でお仕事ができる年齢です。そのため、継続雇用や再雇用などで働くかたも増えてきました。現役時代と比べると働く時間や日数は少なくなりますが、それでも仕事を通じて社会とつながっていることは大事なことです。

リタイアメントプランは退職後のお金だけでなく、暮らし方や働き方など相対的に考えていきます。急に決めることは難しいと思いますので、少しずつ、段階的に決めていくのも良いでしょう。また、すでにセカンドライフを過ごされているかたに意見を聞くことも参考になります。本記事もリタイアメントプランを考えるきっかけにして頂ければ幸いです。

 

 

筆者:藤井亜也(CFP/FP1級)