リフォームローンでお家を快適に!終の住処を準備しよう

長く暮らす家。設備が古くなったときや、リフォームが必要な時に活用できるリフォームローン。いつまでも快適に暮らしていくのに必要な費用はリフォームローンで準備することができます。最近では中古物件を購入してリフォームやリノベーションをするかたも増えてきました。

今回はリフォームローンについてお伝えしていきます。

リフォームローンとは

リフォームローンとは、自宅の増改築や修理、水回り(風呂、トイレ、キッチンなど)の設備機器交換、バリアフリーや手すりの設置などリフォームの際に利用できるローンです。新築工事には利用できません。

リフォーム費用は工事の内容によって異なりますが、設備や工事費用は数十万円からと数百万円と大きな費用がかかるケースもあります。預貯金だけでは支払いができない場合、分割して支払いができるリフォームローンを活用し、希望のリフォームを行うことができます。住宅ローンと異なる点がいくつかありますので、確認しておきましょう。

  • リフォームローンと住宅ローンの違い

リフォームローンと住宅ローンの違い

住宅ローンと比較して、借入金額が少ないため、審査にかかる期間はリフォームローンの方が短めとなります。金融機関により金利や条件が異なりますので、ホームページ等で比較しておくと良いでしょう。

リフォームローンは住宅ローンよりも金利が高めとなります。借入期間も短い為、計画的に返済できるよう事前に返済プランも確認しておきましょう。

中古物件をリノベーション

暮らしている家をリフォームすることもありますが、これから購入する中古物件をリフォームやリノベーションするかたも増えてきました。リノベーションとは、新たな機能などを付け加える改装工事です。和室を洋室に変更したり、水回りを最新のものに変更したりするなど、大きな工事となります。これに対し、リフォームは古くなったものを補修したり新しく改装したりすることを言います。

中古住宅や中古マンションの購入費用とリフォーム費用をまとめて借りられるローンもあります。住宅ローンとリフォームローンを別々に申し込むと、2つのローンを返済することになります。ローンが1つであれば金利が安くなったり、返済計画が立てやすかったりといったメリットがあります。

フラット35リノベ商品説明画面(HPより)

住宅ローンのフラット35にはリフォーム費用をまとめて借り入れできる商品がありますので、合わせてご確認ください。

※ちなみに住宅ローンのフラット35を使った投資物件購入はできませんので注意しましょう。

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終の住処を準備

お家をリフォームすることで、老後も安心して暮らせるように準備することができます。古い住居は段差も多く、家の中での転倒などで骨折してしまうこともあります。段差を少なくし、バリアフリーにしたり、階段や廊下に手すりをつけたりと老後の暮らしに必要な環境に整えておくことも重要です。

また、水回りなどもフラットにしておくことで、移動がしやすく、ご高齢になってからも安心して使うことができます。歩行補助器や車いすが必要になっても、利用できるようリフォームするかたも増えてきました。最近は断熱材も良いものがあるので、床や壁に使用することで室内の温度も快適に保つことができます。中古物件をリフォームする際は、終の住処としての機能も考慮しておくと良いでしょう。

最後に

最近は古い家を購入してリフォームやリノベーションするかたが増えてきました。室内のリフォームを行うと、新築と変わらないほど綺麗になります。リフォームすることで設備も最新のものとなり、快適さだけでなく、暮らしの安心も生まれてきます。しかし、リフォームやリノベーションの費用はかなり高額となりますので、どこまで行うかは返済プランをたてながら決めていくよう注意しましょう。

借入期間も短いことから、多額のローンをくむことで月々の返済額は高額になります。他の支払いが少なければ良いのですが、住宅ローンや車のローンなどの返済と時期が重なる場合は家計のチェックが必要です。月々の返済額が増えても大丈夫なのか、借り入れする前に確認しておきましょう。

借入額の上限額を決めておくと、リフォームを依頼する業者さんとも話がしやすくなります。家のリフォームを検討される際は借入金額を決めて、優先順位の高いものから見積りを取ることをお勧めしています。

リフォームローンは色々な金融機関で取り扱いされています。それぞれ金利やプランが異なりますので、いくつか比較して検討してみて下さい。また、リフォーム会社も多数ありますので、こちらも数社、見積りを依頼して比較することをお勧めしています。今後のリフォーム等の参考にして頂ければ幸いです。

 

 

筆者:藤井亜也(CFP/FP1級)