ETFに投資を始めようとする中でETFに興味を抱く方もいる事でしょう。しかし、どんなデメリット・メリットがあるのか知らないという方も多いのでは?今回は、投資のETFとは?ETFのメリットとデメリットについて知ろう!についてお伝えします。
投資のETFとは?
ETFは「Exchange Traded Fund」の略で、日本語では「上場投資信託」や「上場型投資信託」とも呼ばれます。これは、株式市場で取引可能な投資信託です。ETFは、特定の指数、商品、債券、株式などの資産に連動するように設計されています。
ETFの特徴は、株式と同様に取引所で日中に売買できることです。投資家はETFを購入して、そのETFが保有する資産に分散投資できます。ETFは、投資家にとってリスク分散や市場へのアクセスを提供する一方で、取引所での流動性を享受することができるため、非常に人気のある投資ツールとなっています。
ETFは、指数ファンドの一種であり、特定の指数(例:S&P 500、日経225など)のパフォーマンスに連動するように構築されることが一般的です。ただし、最近では商品や特定の産業セクターに焦点を当てたETFも増えています。
ETFのメリット
ETFは、主に株価指数などに連動するように設計されているため、投資判断が比較的容易く、値動きもわかりやすくなっています。個別の銘柄を絞り込む必要がなく、市場全体の動向を反映しているため、投資家は広範な分散投資を通じて、市場全体の変動に参加することができます。
ETFは取引所で日中に取引が可能となり、流動性が高い特徴があります。
これにより、投資家は素早くかつ効果的に取引を実行することができるといったメリットが生まれます。
また、運用コストが低く、1株から取引が可能となり、アクティブファンドよりも運用コストが削減されます。コストが低いということは、投資家にとってリターンを最大化することができます。
運用コストが低い分、様々な資産クラスや市場セクターに分散投資することが可能となり、単一の銘柄やセクターに依存せず、複数の銘柄を一度に取引ができるため、リスクを分散することが可能となります。
そして、ETFのポートフォリオは一定の頻度で公開されるため、投資家は簡単に基準となる指数や保有資産を確認することができ、有益な情報を手にすることが出来ます。この透明性は、投資家がポートフォリオの中身を把握するための判断材料になります。
これらのメリットは、投資家が異なる資産クラスや戦略にアクセスしやすくする一方で、リスク管理や適切な投資判断の基準を持つことも重要です。
自由度の高いETFにもデメリットがある!
ETFを含むインデックス投資は、個別株と比べてリスクが低く、長期的な資産形成が可能な投資手法として広く知られています。市場の広範な指数に連動することで、投資リスクを分散させ、長期的な成長を促進する効果があります。
しかし、ETFにも、いくつかのデメリットが存在します。
以下はその主なポイントとなります。
1.プレミアムとディスカウント
ETFの市場価格が、基準となる指数の純資産総額(NAV)から逸脱することがあります。これが「プレミアム」(NAVよりも高い価格)や「ディスカウント」(NAVよりも低い価格)として現れ、これによって予想よりも大きな損失を被る可能性があります。
2.市場の閉じた時間のリスク
ETFは取引所でのみ売買できます。取引所が閉じている時間帯には、ETFの価格が基準となる指数から逸脱する可能性があります。これは、基準指数の価格が変動している中で、ETFの価格が変わらないことを意味します。
3.一部の市場での流動性の低下
一部の小規模な市場や特定のセクターに焦点を当てたETFは、流動性が低い場合があります。このため、売買時にスプレッドが広がり、価格の逸脱が生じやすくなります。
4.運用コストの上昇
一部の複雑な戦略を持つETFや、逆ETF、レバレッジETFは運用コストが高くなることがあります。これらのETFは、運用上の工数が多いため、低い運用コストが本来のETFのメリットとは異なります。
5.投資家の誤解
ETFは取引所で株式と同様に取引されるため、一部の投資家はこれらを安全な投資だと見なしすぎ、リスクを過小評価することがあります。特に逆ETFやレバレッジETFなど、高リスクなETFには慎重なアプローチが必要です。
6.逆ETFとレバレッジETFのリスク
逆ETFは基準指数の逆動きに連動し、レバレッジETFは指数のパフォーマンスを上回るリターンを狙いますが、これらは一般的に高いリスクが伴います。予測が外れた場合、損失が急激に拡大する可能性があります。
7.過度なトレーディングの誘因
ETFの日中の価格透明性や流動性が高いことから、一部の投資家は短期的なトレードに誘われ、過度なトレーディングが発生する可能性があります。これにより、投資のコストが上昇する可能性があります。
これらのデメリットは、投資家がETFを選択する際に留意すべき点です。適切なリスク管理と投資戦略の検討が重要です。
まとめ
ETFは、いくつかの金融商品が組み合わさって販売されている商品です。
初心者の方にとっては、ある程度、構成された銘柄に投資した事になるため、多くの知識がなければいけない投資とは違い、取引が行いやすいと感じられることでしょう。
自動的に分散投資を行うことができるため、投資のリスクを軽減することにも有効な手段なので、ETFを利用した投資は、安定性のある金融商品と考えられています。