FX(エフエックス)はForeign Exchange(外国為替)の略で、ある国の通貨を別の国の通貨に交換し、為替差益によって利益を得る取引です。FX取引では外貨を売買し差益を得る投資。今回は、円高や円安が影響する?投資のFX(エフエックス)とは?についてお伝えします。
投資のFX(エフエックス)とは?
FXとは外国為替取引のことで、通貨の価値変動に対して投資する方法です。
海外旅行したことのある方であれば、この投資の仕組みについては理解しやすいと思います。
例えば、日本からアメリカに行く際に、1ドル100円の為替レートで10万円を1,000ドルに交換して旅行をしたとして、帰国後に為替レートが1ドルが110円に変わってた場合に、円へ量買いした場合には、1,000ドルは11万円になるため、為替レートがドル高・円安に動いた結果、1万円もの為替差益が発生して得をしています。
FX取引は、この為替差益によって利益をえることを目指す投資となります。
FXで得られる利益は2種類あり、一つめは、先ほど例に出した為替差益となり、為替レートが安いときに買い、高いときに売り差額分の利益を得る手法になります。
もう一つが、スワップ収益となります。
スワップ収益は、FX取引において異なる通貨の金利差から生じる利益となります。高金利通貨を買い、低金利通貨を売ることで、毎日ロールオーバー時にプラスのスワップポイントが加算され、ポジションを長期保有することでスワップ収益が得られます。スワップ収益は、長期投資戦略の一部として利用されることが多く、安定した収益源となります。
投資に影響を与える円高や円安
日本では、1990年以来34年ぶりに1ドル160円をつけ、米ドル円相場は日本円の価値が低くなっています。
この情報を目にすると、日本の経済が不況に陥っているとみることもできますが、輸出業や観光業などを行う企業にとっては日本の商品を海外に安く販売できる。外国人の誘致がしやすくなるといった、メリットも生じるのです。そのため、必ずしも円安が悪いという話でもありません。
円安は円の価値が下がることで、輸出企業にとって有利をもたらしますし、輸出品の価格競争力が向上し、利益が増加します。このため、円安が進行すると、日本株式市場では輸出関連株が買われることが多く、全体的に株価が上昇する傾向があります。
一方、円高になると、円の価値が他の通貨に対して上がることを意味し、輸出企業にとっては不利となります。輸出品の価格競争力が低下し、利益が減少する可能性があります。そのため、日本株式市場では円高が進行すると、輸出関連株が売られる傾向があります。
投資家にとっては、円高・円安の動向を把握することは重要な要素となります。
特にFXや外貨建て資産への投資では、為替変動が直接的な損益に影響します。また、為替変動は物価や金利にも影響を及ぼし、国内外の経済状況や中央銀行の政策変更の可能性をも考慮する必要があります。総じて、為替レートの動向は多岐にわたる投資判断において重要な要素でもあるのです。
FXは円高・円安どちらのタイミングでエントリーする?
FXのエントリータイミングは、円高・円安の状況に応じて異なる戦略を取る必要があります。
円高の時は、円の価値が上がっているため、円を売って他の通貨を買う(例えば、ドル円でドルを買う)戦略が一般的です。円高のタイミングで安く他の通貨を購入し、円安に転じた際にその通貨を売ることで利益を得ることができます。
逆に円安の時は、円の価値が下がっているため、円を買って他の通貨を売る(例えば、ドル円でドルを売る)戦略が有効です。円安のタイミングで他の通貨を高く売り、円高に戻った際に、その通貨を買い戻すことで利益を得ることができます。
ただし、FX市場は他の金融市場に比べて非常に流動性が高く、価格変動が大きいため、短期間で大きな利益を得るチャンスがある一方で、大きな損失を被る可能性が高いです。
そのため、これらの戦略も中長期的な転換を見越す必要性があり、短期的な利確を狙おうとすると、失敗するケースが多いので注意が必要となります。
特にFXの一番の魅力でもあるレバレッジは、FX初心者の方が最初からレバレッジをかけて大きくはるような方法は選ばないようにするのも重要です。チャートの見方や分析力も低く、知識や経験も少ないからこそ、投資額を抑えて、リスクマネジメントを行うのも大切なのです。
まとめ
FX市場は、土日やメンテナンス時間をのぞく月曜日から金曜日まで24時間開いています。
これにより、世界中の主要市場(東京、ロンドン、ニューヨーク)の取引時間に合わせて取引を行うことができる投資となっています。
そのため、サラリーマンなど日頃時間が取れない方でも行える投資として、副業としても注目を集める事のある投資方法でもあります。
現在、日本は円高となっているため、FXを始めるのは適切ではないと考えているかもしれませんが、外国通貨を売って日本円を買うという取引も可能となっており、エントリー時よりも円高が進むと為替差益が生じます。
ですので、FXにおいては円安局面だけでなく、円高局面でも収益機会を得られるため、現在の状況では投資チャンスがないというものではありませんので、知識を深めてから挑戦してみてはいかがでしょうか。