株やFXなどの資産運用を始める場合、どの程度のお金をつぎ込めば良いの?と考える方は少なくはないことでしょう。確かに、大きく勝つためには投入する資産が大きいほど、得られる利益も大きくなる可能性があります。今回は、投資初心者は、いくら投資すればいいの?収入から考えるのが大事についてお伝えします。
投資に対する考え
将来のための資産運用であったり、老後資金を蓄えるための投資など、近年多くの方が、株式投資やFXなどさまざまな投資方法に注目している状況となります。
しかし、投資を始めるとなると元手となる資金はいくらぐらいあれば良いのか?
ネット証券で口座開設するべきなのか、知識もないし不安だからか店舗型の証券会社で口座開設した方が良いのか?などの疑問を抱く方も多いことでしょう。
そういった疑問を持っていると、投資への不安も感じるでしょうし、損することを考えると、銀行への預入で減らさない事がメリットとしてしまう方も少なくはありません。
しかし、減りはしないけれど増えもしない銀行にずっと資産を預け入れていても、老後何歳まで働き続けるのでしょう。潤沢な老後を過ごせるほどの資産を貯めることが出来るかさえ分からない状況で、投資をしないという選択を簡単に見極めて良いのでしょうか。
日本人は、リスクに重きをおいてしまう心情が強いため、8割勝てる状況でも、2割負ける可能性があると分かると、不安になり勝負しないという方が多いため、最終的に投資をしない。という選択肢を選ぶ傾向にあります。
この意識が強いからこそ、日本人の投資率は低く、投資によって資産を増やすという意識が高まらない状況でもあるのです。
いくら投資すればいいの?
投資自体は現在、ネット証券では100円からの投資が可能となっていますし、楽天証券などではポイントを利用した投資も出来る状況ですので、始めるハードル自体は高くはありません。
もちろん、100円では資産運用としてのリターンには期待が出来ないと考えるのも当然ですが、月に5千円なり1万円でも投資することが出来れば、1年で6万円~12万円。10年で60万円~120万円。20代から投資し続ければ、40年後の退職を考える60代には、240万円~400万円。途中で、ボーナスや昇給によって投資する金額も増やせれば、リターンも大きくなる可能性もあるのです。
全ての余剰金を投資に充てるのは不安を感じるというのは当然のことですので、お金が減らない預金も同時に行えば、不安を解消できますので、資金を分けて投資を行う事をおすすめします。
収入から考えるのが大事
実際に投資する場合、自身の収入から考えて、どの程度であれば投資しても生活が苦しくないのか考えてみましょう。
投資自体は、子供でも親の許可を貰えれば、投資用の口座を持つことは可能です。
投資を行っている親御さんの中には、子供のためにNISA口座を開設し、自身の資産であったり、子供のお年玉などを子供用の投資枠に入れ、将来的な資産運用を手助けしているケースもあります。
子供のためにまでは無理でも、自身の資産を増やすことは元気な時から行っておくことで、老後の生活ビジョンを見定める事も出来るのです。例えば、老後に老人ホームを利用する場合には、費用はかかりますし、国や自治体の補助金を利用することで費用負担を抑えられますが、実費で支払わなければならない費用もあります。
そういった不安までも考えての老後ですので、使い切れないほどの貯金がある人は別ですが、多くの人は、老後のお金に対する心配を抱えているからこそ、投資に対しても真剣に考えるべきなのです。
ただし、現在の生活を苦しくするほどのお金を投資に投入すれば、なんのために人生を過ごしているのか分からなくなりますので、負担にならない程度の資金を投資に振り分けて行くことが大切なのです。
毎月2万円なり、毎月1万円なり額を決めて長期投資することが将来の財産になるので、短期的な利益で考えるのではなく、20年後や40年後といった長いスパンで利益を出すことを考えて投資して行くことも大事なのです。
どれだけ儲かるのか?
仮に、毎月2万円を投資して、年利2%の銘柄を購入し続けたとしましょう。そして、30年間投資した場合には、投資の元手720万円が974万円にまで価値があがっているため、254万円も無条件で増えているのです。
月にたった2万円我慢することさえできれば、それだけの利益が30年後には齎される可能性があるのです。また、投資する金額や年利4%や5%のもので投資すれば、さらに大きな利益を得られるのです。
そう考えていくと、投資によってもたらされるメリットが大きいことも把握できるでしょう。
もちろん、逆もあるため、投資と貯金を両立させて、リスク軽減させることも大切です。
まとめ
ネット証券で簡単に投資が行えるようになったことや、NISAやiDeCoといった非課税投資に注目され、投資に興味を持つ方が増えていますが、いくら投資すればいいの?期間はどの程度?など、さまざまな疑問を抱いている方も少なくはありません。その疑問が、投資への不安にもつながり、手を出しにくい状況を作ってしまうことにもなり兼ねません。
もちろん、知識なく始めれば損する可能性があり、自己責任となるものですので、雰囲気で始めるべきではありません。
だからこそ、知識を深め、自身の収入から導き出し、資産運用で老後までの年数と投資額から、どの程度の年利を期待できる商品を選ぶべきかを明確にし、投資を始めていくことが重要となります。