投資で1000万円貯めるために必要な能力とは?リバランスの重要性

20代などの若年層の方も近年、投資に興味を持つケースが増えています。手取りが少ない段階からでも、少額投資を行うことで、不労所得を得られることは将来的に大きなメリットとなります。今回は、投資で1000万円貯めるために必要な能力とは?リバランスの重要性についてお伝えします。

1000万円の投資目標は現実的?

現在の大卒の初任給平均は約21万円で、短大および専修卒は20万円、高卒は約18万円とされており、大卒平均年収は350万円~470万円となっています。

この給与の中から、いくら貯蓄していけば1000万円に到達するのか考えてみると、実家暮らしで給与を実家に入れることがなければ、食費や交際費などで全て使ってしまう方もいるでしょうが、3万円~5万円程度を投資に回すことは、そう難しくはないでしょう。

例えば、毎月5万円を約10年間、投資した場合には年間6%のリターンが必要になります。

ですが、リスクとリターンは比例するため、6%のリターンはかなり無理をしますが、10年で1000万円をクリアする場合には、そのような投資商品を選ばなければなりません。

金融庁が設定している、低リスク商品の年率リターンは3%と指定されているので、その範囲で投資した場合には、約14年で1000万円の資産を手にすることができます。

22歳から10年だと32歳頃、14年だと36歳頃となるため、結婚であったり企業などのライフイベントを考えた場合には、十分な資金にもなるので、早くから投資に向き合うことはメリットとなります。

投資には学習と情報収集は必須

投資で目標を達成するためには、常に学び続けることが必要となります。

市場の動向や経済の変化について最新の情報を収集し、投資判断に役立てていかなければなりませんし、信頼できる情報源を利用し、独自の判断基準を持つことが重要となります。

なによりも、市場は常に変動し、経済や政治の動向が投資に大きな影響を与えます。

最新のニュースであったり、企業の決算発表などを定期的にチェックすることでも、タイムリーな情報を基に投資判断を下すこともできます。

そのため、日頃からインターネットや専門誌に金融機関のレポートなどを情報収集することが重要です。

また、セミナーなどを通じて知識を深めることができますし、近年ではYouTubeなどの動画配信サイトには、有名な投資家の動画も多数配信されており、戦略や失敗例などから学ぶことで実践的な能力を養う事もできます。

そのよう学習を進めることで、市場のトレンドを予測し、適切なタイミングで売買を行うことや、リスク分散を図るための資産配分など冷静な投資を行える様にもなっていきますので、日々の学習を大切にしていきましょう。

投資先の選定とリバランスの重要性

1000万円という目標を達成するためには、投資先の選定が大切になります。

投資手段も、株式、債券、不動産投資信託(REITs)、投資信託など、様々な選択肢がありますが、それぞれにリスクとリターンがありますので、バランスを考慮して、リスク許容に合った投資先を選ばなければなりません。

例えば、短期間でリスクを無視してでも利益を上げたいというのであれば、債権やFXにインデックスファインドを利用することで、最短での目標達成が出来る可能性があります。ただし、失敗すれば、自身の資産をあっという間に溶かしてしまう恐れがあるという事を忘れてはいけません。

一方で、リスクを抑えた投資となると、株式投資や投資信託を選ぶことになるでしょう。また、その中から銘柄を選定するとなれば、長期保有してリスクを軽減できる商品を選ばなければなりませんので、過去の業績などをしっかりと調べなければなりません。

また、投資は必ずしも成長し続ける訳ではありませんので、購入した商品の価値が下落することも当然ですがあります。そういった際には、リバランスして、利益を減らすような状況にしてはいけませんので、決算期などに調整を入れていきましょう。

そして、利確するためにもリスクを軽減させることが大切ですので、分散投資も重要な戦略です。異なる資産クラスなどに投資することで、特定の市場やセクターの下落リスクを分散できます。それが大きな利益にもつながるため、特定の商品にばかり投資しない様にするのも大切です。

まとめ

1000万円を貯めるための堅実な投資計画を立てなければなりません。

若年層で投資を始めるメリットは、月に3万円や5万円の価値が数十年後の未来には何倍もの利益に膨れ上がっている可能性もあります。

貯金だけでは、貯められない資産かもしれませんが、投資によって1000万円への道筋は立てやすくもあります。ただし、リスクの高い商品に投資してしまうと、思わぬ損失を被る可能性も考えられるのです。

だからこそ、知識や情報収集能力を身に付けてから投資を始めなければ、成功に到達することはできません。どのような配分で投資するのか考えて挑戦することをおすすめします。そして、調子の悪い投資商品があれば、リバランスをして、目標達成につなげましょう。