新しい変額保険!投資と保険がセットで出来るって本当?

保険も時代と共に進化したり、流行りがあったりします。 これまでドル積立て終身保険などは返戻率が高く人気でしたが、ここ数年の円安により保険料が上がってしまいました。現在は、NISAiDecoのように株式や債券で運用する変額保険の人気が高まってきています。

今回は新しい変額保険についてお伝えしていきます。

変額保険とは

先ずは変額保険の特徴についてお伝えしていきます。

<特徴>

万一の保障に備えながら、株式や債券などの特別勘定の運用実績に応じた満期保険金が受け取れる円建の変額保険です。また、三大疾病や介護保障に備えられる商品もあります。

簡単に言うと

  • 投資+保険=変額保険

となります。

投資をしながら保険の機能も欲しいというかたにはピッタリの商品です。投資となると、気になるのは「手数料」です。いくら利率の良い商品でも運用手数料など様々な手数料が高ければ、入ってくるリターンは目減りしてしまいます。

変額保険で良くある質問で「保険の機能がついているので手数料は高くないの?」と聞かれますが、保険会社や商品によっては、証券会社で直接購入するよりも手数料が安い変額保険もあります。また、個人投資家では投資できない機関投資家(国や企業など)用の商品もあります。一概に保険がついてるから手数料やコストが高いとは言えません。ご検討の際は担当者のかたやFPに確認してもらうと良いでしょう。

NISAiDecoとの違い

NISAやiDecoで投資をしていても、もしもの場合はこれまで投資した金額と利益が戻ってくるだけですが、変額保険の場合は死亡保障がついていますので、死亡保険金を受け取ることができます。もしくは満期の時に満期保険金や解約時の解約返戻金で受取ることが可能です。

投資先の商品も、各保険会社で厳選されている中から選択するかたちとなりますので、選びやすいと思います。ご自身の投資経験や積立て金額などによりご検討ください。保険も入りたいけど、投資もしたい、というかたに変額保険はお勧めの商品だと思います。

メットライフ生命から新しい変額保険が発売されましたので、こちらも紹介しておきましょう。

新しい保障について

これまで、メットライフ生命では変額保険が2種類ありました。

  1. 投資+死亡保障の「ライフインベスト」
  2. 投資+死亡保障に三大疾病特約がついた「ライフインベストプラス」

の2種類です。

純粋に積立てながら投資で資産形成をしたいという目的でしたらライフインベストがお勧めですし、病気などのリスクに備えた保険にあまり入っていない、持っている保険の保障が少ない、というかたは三大疾病特約付きのライフインベストプラスがお勧めです。

参考:メットライフ生命ホームページ

 

さらに新しい商品「ライフインベストアドバンス」には以下の4つの特徴があります。

  1. 告知が簡単
  2. 高い運用効率
  3. 介護保障
  4. 積立て金の引出し機能

まずは、告知が簡単という点です。持病をお持ちのかたでも3つの告知に該当しなければご加入いただけます。これまで保険での積立てを諦めていたかたも、告知内容を是非、ご確認ください。

そして、高い運用効率を持つために、ご加入から10年間の第1保険期間は支払い額が調整されています。災害死亡の場合は、基本保険金額が出ますが、病気での死亡の場合は積立て金額となります。この最初の10年の死亡保障を制限することで、運用に回すお金を増やして高い運用効率を目指すように設計されています。

3つめの特徴は、介護保障です。超高齢化社会となり、介護を受けるかたの割合も高くなってきました。こうした積立てで介護保障が準備できると安心だと思います。

最後に積立て金額の引出し機能です。従来の変額保険では、減額や貸付などをしないと、積立て金額が引き出せませんでしたが、今回の新商品では変額保険金額がプラスの場合、 条件を満たすと積立金を引き出すことができます。中長期での積立てとなりますので、それまでの間に、例えば教育資金、住宅購入資金、など資金が必要な場合もあると思います。その際、積立金を引き出して使うことができると便利だと思います。

参考記事はこちら

最後に

投資の決定はご自身で行う必要があるのですが、継続していくにはプロのサポートが重要になってきます。せっかく投資をはじめても数年でやめてしまっては、中々、利益出すことはできません。積立て系の投資は中長期での運用が必要になりますので、毎年の運用レポートの確認や、投資状況の把握が必要になってきます。その際、投資のサポート体制があると長続きできます。

変額保険は投資だけでなく保険の機能もありますので、ご加入の際の担当者や保険会社のサポートを受けることができます。投資は苦手だな、というかたも相談しながら選択し、積立てを継続することができると思いますので、今後の資産運用の1つとして参考にしてください。

 

 

筆者:藤井亜也(CFP/FP1級)