資産運用として株式や債権などの取引きを行うと、売却タイミングを見計らって行わなければ損をするのは周知だと思います。
しかし、ベストなタイミングに売却するのもトレーダーでなければ難しいかもしれません。
今回は、株式投資や債権などの正しい売却のタイミングはいつなの?についてお伝えします。
株式投資や債権などの売却のタイミングについて
金融商品の株や不動産などを購入すると、保有中に発生する利息や配当の様な利益をインカムゲインと呼び、所有していた資産を売却することで得られる利益をキャピタルゲインと呼びます。
インカムゲインについては、保有期間中に発生する利益となるため、特段として気にする必要性はありません。資産が勝手に増えてくれるシステムですので、決算期が終わり配当金が割り振られたんだと気が付くことはあるでしょう。
しかし、その保有していた資産を売ることを考えた際には、売却益を得るためのタイミングを見計らって行わなければ、損をする恐れがあります。
これは、デイトレードの様な日々何回も取引きを繰り返す方法であれ、長期保有していた資産を売る場合でも同様です。
購入価格よりも価格が下がっていれば、必ず損をする事になります。
極力、成長したタイミングで手放すことが大切なのです。まだ伸びるのでは?と考えて売るタイミングを逃してしまうと、一番多くキャピタルゲインを受け取れるはずだった予定から、少ない金額での取引きにもなりますので、注意しなければならないのです。
正しい売却のタイミングはいつなの?
資産を売る際のタイミングは、いらなくなった時と考える事も出来ますが、損をしない・得をする状態で売るのがベストと言えるでしょう。
売るタイミングは価格が上っているため、まだ上るかもと持ち続ける事は出来ますが、価格が落ちている物に関しての判断は非常に重要なポイントとなります。
株などの流動性のあるものへの投資は、買った時よりも値が落ちる可能性があり、持ち続けていれば、価値がどんどん下がる恐れもあるのです。
そのため、損切を決行する勇気も大切となります。
例えば、1,000円で買った商品が800円まで落ちてしまい、焦るかもしれませんが決断し、そこで売れば200円の損失でしかありません。しかし、そのまま500円まで値崩れを起こすことも少なくはないです。そして、また戻るかもと淡い期待で持ち続けていれば、400円300円と、見る見るうちに下落するのも投資の世界です。
だからこそ、損失が小さい時に判断しなければなりません。
ですので、投資の売却タイミングで最も大事なのは、上昇しているものに対しての判断よりも、下落していくものに対して資産の損切が重要なポイントとなります。
売るタイミングが多い時期
多くのトレーダーが投資した資産を売却するタイミングがあります。
それは、配当金を得た後に売却されるケースが多いため、個別株を保有している方などは、配当金後に売却していくのが良いでしょう。
また、逆にその配当金が売られて株価が落ちている時には、逆指値で張るなど、稼げるタイミングを把握してトレードを行う方は多いので、そういった勉強も行っておきましょう。
また、落ちた株価も徐々に買い手が増え成長するため、買い戻すなどの売買を繰り返して、資産を増やす資産運用も視野に入れておくことで、長期投資だけでなく短期でも成果を収めることが可能となります。
また、売るタイミングや買うタイミングを掴んでいくことで、資産が増える結果にも繋がるため、市場の動向であったり経済状況や世界情勢にも興味を持つのも大切となります。
投資は世界や日本の動向も気にしなければならない!
投資する際に、個別株を購入する場合に企業の業績だけでなく、業界全体の成長や世界情勢に経済状況を把握しなければなりません。
これらの調査を行うことだけでも、失敗のリスクを軽減させることが出来るでしょう。
デイトレードであっても、調査を行っていると動きやすい銘柄や伸びそうな銘柄の把握も出来ますし、長期投資であれば、急成長ではなくとも安定した成長が見込める企業も見つけやすくなります。
投資する時に何も知識なく失敗すれば自業自得です。
だからこそ、最低限の知識を養うことであったり、調査を怠らない様にすることは大切なのです。
それほど、株やFXなどの金融商品は、世界や日本の情勢に影響を与える物でもあります。
また、著名人などの発言等も、株価には影響を及ぼすことがありますので、注意してニュースなどの情報にも敏感であることが求められることにもなるのです。
そういった、条件が揃った際には、売るタイミングを見計らわなければ、得するかもしれませんし、損する恐れもありますので注意しなければなりません。
まとめ
NISAなど投資初心者の方が増えた日本では、売るタイミングに関して教えてくれる人はあまりいません。
個別株であれインデックス投資であれ、成長しているものばかりではないでしょう。
成長していれば売るのも保有し続けても不安ではありません。
しかし、損している場合には、保有し続ければ被害を拡大する恐れもありますので、しっかりと損切してでも損失を最小限に抑えなければなりません。