老後に備えて資産を増やしておきたいから投資に興味を抱く方は近年増えています。銀行に預金を預けていても増えないため、少額でも投資して増やしたいと考える方が多いのです。今回は、株式投資を始めるためのステップと失敗のリスクについてお伝えします。
なぜ投資する人が増えているのか?
自分の資産を増やすための手段として、さまざまな投資がありますが、なぜ投資に興味を持つ方が近年増えているのでしょう。
これは、自身の預貯金などを銀行に預け入れていても、利息は付かないものと考えて良い状況であるため、少しでも自身の老後の蓄えとして、資産を増やしたいという方が多いことが考えられます。
老後2,000万円問題などをメディア各所で目にした方も多いことでしょう。
実際に老後に2,000万円の貯蓄を蓄えている人が、どれほどいるかと言えば、かなり少ない割合となりますが、住んでいる環境や家族構成に年金などさまざまな要因で条件は変わってくるとは思います。
このような情報を詳しく調べて行くと資産は増やしておいた方が良いという結果にはなります。
そのため、さまざまな投資に興味を持つ方が増えている状況なのです。
株式投資を始めるためのステップ
新しいNISAやiDeCoなどの情報を、ニュースやCM、雑誌やネットで良く目にする用になって、投資について少し勉強したいと考える方もいるでしょうし、老後の不安を早くから解決したいといった方も増えています。
特に、上らない収入、増える税金などの支出。そうなると、将来の不安から脱却することは難しいと感じられるのは至極当然のことなのです。また、40代50代の方だけがそういった不安を抱えているのではなく、近年では、20代などの若い世代も気にする内容でもあります。そういった影響から、YouTubeなどの動画サイトで投資に関する勉強をする方も増えている状況です。
では、これから株式投資を始めたいという方に、投資を始めるためのステップについてご紹介します。
基本知識の獲得
投資に関する基本的な用語や概念を学びましょう。
株式、リターン、リスク、証券取引所、利回りなどの概念を理解することが重要です。最低限の用語などが理解できていないと、自身が行っている投資状況や、リスク回避が行えなくなってしまうので、基本的な知識だけでも知っておきましょう。
証券口座の開設
証券口座は、株式などの金融商品を売買するための口座です。
銀行や証券会社で口座を開設し、取引手数料や口座維持手数料などに注意を払いながら選びましょう。
資金の確保
投資に使う資金を確保します。
投資に充てる予算を設定し、急な支出に備えるために緊急時の資金も確保しておくと良いでしょう。
リスク許容度の評価
自身のリスク許容度を評価しましょう。リスク許容度は、損失をどれだけ許容できるかを示す指標で、投資戦略やポートフォリオの構築に影響します。
投資目的の明確化
投資の目的をはっきりさせましょう。退職資金の積み立て、教育資金の準備、資産の増加など、目的によって投資戦略が異なります。
企業や市場の調査
投資する企業や市場について調査を行います。企業の業績、競合他社、市場のトレンドなどの情報を入手し、投資判断の根拠を築きましょう。
投資戦略の選定
長期投資、短期トレード、デイトレードなど、自身の目的やリスク許容度に合った投資戦略を選定します。
分散投資
リスクヘッジのために分散投資を考えましょう。異なる業種や地域に分散することで、ポートフォリオ全体のリスクを分散できます。
トレードの実践
少額から始め、経験を積みながら投資を行います。初めてのトレードでは慎重に取り組み、市場の動向を把握します。
リアルタイムなモニタリング
投資先や市場の動向をリアルタイムでモニタリングしましょう。ニュースや企業発表などに注意を払い、投資判断を見直すことが重要です。
感情の管理
投資は感情が大きな影響を与えることがあります。冷静な判断ができるように感情の管理に気をつけましょう。
専門家との相談
必要に応じて、ファイナンシャルアドバイザーや投資の専門家に相談することも考えましょう。アドバイスを受けながら投資スキルを向上させることができます。
これらのステップを踏みながら、徐々に投資の知識を深め、経験を積んでいくことが重要です。また、投資はリスクが伴うため、慎重かつ計画的に進めることが成功の鍵となります。
株式投資のリスクについて
株式投資においては、必ずしも成功ばかりではありません。
初心者は特に状況判断や知識が足らないことから失敗に繋がる取引を行ってしまいます。
ですが、失敗から学ぶことが、将来的な投資の改善に繋がることもあります。
以下は、株式投資における一般的な失敗例と、それに対する対策について、いくつかポイントを挙げてみます。
過度なリスクを取る
失敗理由:過去の利益に沿って高いリスクを取りすぎることがあります。
対策:リスク許容度を考慮し、分散投資を通じてリスクを分散させることが重要です。
情報不足
失敗理由:十分な調査や情報収集を行わずに投資を行うことがあります。
対策:企業や市場に関する情報を継続的に収集し、投資前に十分な調査を行います。
短期的な視点
失敗理由:短期の価格変動に振り回され、冷静な判断が難しいことがあります。
対策:長期的な投資目標を設定し、短期の価格変動に左右されずに投資を進めます。
買い時・売り時の判断ミス
失敗理由:株を購入するタイミングや売却するタイミングを誤ることがあります。
対策:プランを立て、検討を重ねた上で投資判断を行い、感情的な判断を避けます。
過度な取引
失敗理由:過剰なトレードや頻繁な取引により、取引手数料や税金がかさみ、利益が減少することがあります。
対策:長期的な投資戦略に基づき、冷静な判断で取引を行います。
投資においては、成功と失敗はつきものですが、失敗を機に学び、投資戦略を修正していくことが大切です。冷静な分析と計画に基づいた行動が、持続的な投資の成功への道を切り拓きます。
まとめ
近年の増税の話であったり、国内の経済停滞や不安定な世界情勢などを考えると、自身の老後が不安と答える方が多いだけでなく、若者も同様にお金に対する不安を抱えている方が非常に多い状況です。
だからこそ、自身で資産を増やす行動を起こす必要性もあります。
株式投資は、初心者の方も情報を集めやすい投資とされていますので、興味がある方は挑戦してみましょう。
不安がある方は、必ずファイナンシャルアドバイザーや投資の専門家に相談して、勉強しながら投資活動を行うことをおすすめします。