NISAやiDeCoといった非課税投資に注目が集まる昨今、投資に挑戦しようとする方が増えています。しかし、一歩を踏み出せない方の中には、どの程度の資産が必要なのかなど、疑問を抱いてしまって始められないケースもあります。今回は、株式投資はいつから始める？いくらあれば安心して投資できる？についてお伝えします。
株式投資はいつから始める？
米国株を買っておけばよい、配当金で老後を安定させる資産活用など、ネットを見ていると株式投資についての記事が目立つようになっています。雑誌などでも、初めての株式投資やNISA活用術などのラインナップも多く、投資に興味を持っていなかった方も手に取ることも増えているようです。
そうして、基本的な知識を持って、楽天証券やSBI証券に松井証券といった有名証券会社で投資口座を開設し、投資に挑戦するといったプロセスを踏むことになりますが、株式投資はいつから始めたら損をしないのか？などと考えると、なかなか始められずにいるという方が少なくありません。
実際に、株式投資は早く始めれば良いという事でもありませんが、興味を持っているうちに始めた方が良いでしょう。また、NISAやiDeCoといった非課税投資を始めるのであれば、長期投資を視野に入れているものですので、市場の動向などを考えても、早くから投資を始めた方が、将来的な利益率も高まる可能性があると言えます。
いくらあれば安心して投資できる？
いつから始めるべきかと同様に、投資を始めるためには、いくら貯金があれば良いのか？といった疑問を持つ方もいますが、株式投資など長期投資は、5千円でも1万円からでも始められますので、特段いくらからという概念は持たなくても良いでしょう。
ただし、生活費が厳しい段階で始めるよりは、預貯金として1.5ヶ月分から3ヶ月分の生活費を確保できた状況から始めた方が、安心出来る事でしょう。
要は、損をしたとしても、生活に支障が出ない預貯金を残せる状態での投資を行うことで、精神的負担も軽くなります。生活費以外は全て投資に回すという方もいるようですが、急な出費などが起こると、成長段階で株式などを売って資金を得るというのでは、あまり投資をしている意味がありません。長期保有して価値を高め利益を得るのが投資ですので、資金・貯金がない段階での投資は避けた方が良いかもしれません。
証券会社の選び方
投資を行う際には、証券会社で口座開設しなければなりません。
日本にも数多くの証券会社があり、どの証券会社で口座を開設するべきなのか考える方も多いことでしょう。ネット上にはランキング形式などで証券会社を紹介しているページもありますので、参考にしてみると良いでしょう。
また、そのランキングだけでの判断では、メリットを最大限生かせない可能性もあります。
これは、自身が利用している銀行であったり、ネットショップなどで契約すると、メリットが大きくなるケースもあるため、一概にランキング上位にいる証券会社が自分にあっている会社ではないということを把握しておく必要性があります。
例えば、手数料の安いネット証券を選んだとしても、他のネット証券会社では購入代金にポイントが付くであったり、ポイントで新たに株を購入できるなどお得な条件が変わってきますので、証券会社選びも考えなければなりません。
また、サポートがしっかりしていた方が初心者としては安心であったり、初心者向けの教育リソースやセミナーなどが充実している証券会社もあるため、投資スキル向上に役立つケースもあります。自分の投資目的やライフスタイルに最適な証券会社を選ぶことが重要です。
初心者投資家が気を付けるべきポイント
初心者投資家としてデビューする際に絶対に気を付けなければならないポイントがあります。
株式投資などの投資は、損をすることがあります。
損をした際に、すぐに損している銘柄を損切して損失を最小限にするべきなのか、買い増しを続け、将来的に価格が戻ることを期待するのかなどの判断が必要となります。
この損は、自身の資産を失うことになるため、ルールを定めておく必要性があります。
株価など下落傾向にあると分かっていて、持ち続けるのは危険ですが、回復の見込みがあるのにも拘らず、手放してしまうと、将来的な利益率が下がってしまうケースもあります。
そういった、市場の価格変動に対して敏感であることも大事ですが、鈍感である力も必要だという事です。しかし、初心者の投資家にとっては、その上下の幅が大きくなればなるほど、不安にもなるでしょうし、毎日確認してやきもきすることもあるでしょう。
また、損していると、新たに資産を投入してしまったりして、大きな損失につながる恐れもありますので、長期投資を行っているのであれば、取引を効率的に行うための情報を仕入れ、再調整していくことが重要です。
投資は熱くなればなるほど、失敗の元になるので気を付けていきましょう。
まとめ
NISAやiDeCoなどの非課税投資が話題にあがることも増え、投資に興味を持つ方が増えている状況です。しかし、始めるにしても、いつ頃から参入すれば成功率が高まるのかであったり、いくら投資に費用を回せば良いのかといった事を考える方も多いことでしょう。
デイトレードやFXといった投資をしないのであれば、長期投資で資産を少額ずつ投資に充てていく為、貯金も生活費3ヶ月程度、貯められていれば安心して投資に費用をつぎ込むことも出来るでしょう。
もちろん、投資をやらなければ資産は減りませんが、増えることはありません。
だからこそ、どんな投資をするにしても基本的な知識や情報収集能力を持ってから参入することが大切です。
