人間と同様にペットも高齢になるにつれて病気やケガなどが増えてきます。そして、人間と違う点はペットには公的な健康保険制度がない、つまり、治療費用は全額買い主の自己負担なのです。
今回はペット保険についてお伝えしていきます。
ペット保険の内容
生活環境や餌などが良くなることでペットも人間と同様に高齢化が進んでいます。高齢になるにつれて病気やケガも増えてしまいます。冒頭お伝えした通り、ペットの治療費用は全て実費です。数万円、数十万円と高額になる場合もありますので、保険でカバーできると安心です。
ペット保険は人間の保険のように、入院や通院、手術などに対応しています。各保険会社でプランは異なりますが、補償割合と免責金額の組み合わせ等でプランがいくつかあり、保険料などを比較してご希望のものをお選びいただけます。SBIいきいき少額短期保険のペット保険には4つのプランがあります。
補償割合が高いほうが保険料も高くなります。逆に補償割合が低いほうが保険料は安くなります。若いうちは保険料を抑えておいたり、高齢になってからは補償を高くしておいたりなど、ペットの種類や年齢によって選ぶと良いでしょう。
<保険料例>
プラン50ライト(WEB割引適用あり)の場合
猫・5歳 月々495円
小型犬・3歳 月々585円
SBIいきいき少額短期保険の場合、11歳11か月まで新規の申し込みができ、原則、一生涯補償が継続されます。12歳以降は保険料が変わらず、最後まで安心して面倒をみてあげられます。
価格.com保険ではペットの種類、品種と年齢を入れると各社の保険料が分かりますので、ご自身が飼われているペットの保険料がどのくらいなのかチェックしてみてください。
時間外診療費も補償されたり、獣医師に24時間365日電話相談ができたりする付帯サービスもありますので、保険料だけでなく各社のサービスも合わせて検討してください。
ペットは家族の一員
コロナ以降、在宅でお仕事をする時間も増え、猫や犬を飼うかたも増えたそうです。ペットは家族の一員です。健康なうちは良いのですが、病気やケガになった時は適切な治療をしてあげたいと思われるでしょう。しかし、手術費用などが高額で支払えない、治療ができないとなっては困ります。ペット保険で備えておくことで安心してペットとの生活を過ごして欲しいと思います。
最近はペットショップではなく、保護犬や保護猫を飼うかたも増えてきました。年齢が分からない場合は獣医さんに診てもらい、推定年齢で保険に加入することもできます。保護される前の生活環境によっては、すでに病気の子もいます。 その後も持病などの治療が必要になるケースもありますので、よりペット保険が必要になることが想定されます。保護した子のペット保険も是非、ご検討ください。
実際の保険事例
では、実際の保険事例を見ていきましょう。
前述でご紹介したSBIいきいき少額短期保険のペット保険で お勧めのプラン「プラン70スタンダード」で事例を見ていきたいと思います。
- プラン70スタンダード
補償割合 70%
免責金額(1日あたり)なし(0円)
支払限度額 1年間に70万円まで
支払限度回数 無制限
日額上限 無制限
治療費用総額が230,000円(入院7日間)だった場合
保険支払い金額:161,000円
自己負担額 : 69,000円
治療費が23万円と聞いたら、ちょっとビックリしますよね。上記の保険に加入していれば70%が保険会社から受け取れますので自己負担額は69,000円となるわけです。治療費用は全額実費となりますので、保険に入っているとかなり安心です。
他にも事例がSBIいきいき少額短期保険のペット保険のホームページに掲載されていますので、治療費用がどのくらいかかるのか、保険料はいくらなのかを確認してみてください。ネットでのお申し込みで保険料が割引になるサービスもあります。
最後に
SBIいきいき少額短期保険の担当のかたに聞いたところ、保険料を下げるために歯の病気など人間がケアしてあげればならない病気に関しては不担保(保障がない)にしているそうです。つまり、日頃のお世話次第では病気も回避できるものがあるということです。犬の場合はお散歩や食事、猫の場合も食事やストレスの少ない生活環境など、飼い主が気を付けることで病気やケガを少なくすることができます。
それでも病気やケガになってしまったときには病院へ行って治療を受けなくてはいけません。そうした時に安心なのがペット保険です。
日本のペット保険の加入率は12~16%、欧米のペット保険加入率30~40%、スウェーデンでは約70%とヨーロッパなどの先進国に比べると日本のペット保険の加入率は低いのが現状です。安心して暮らし続けるために、大切な家族であるペットの保険も考えてみては如何でしょうか。
筆者:藤井亜也(CFP/FP1級)