新NISAなど制度によって、一般の方も株式や債券投資などに興味を持つケースが目立つようになっています。資産を上手に運用していきたいと考える方も多いことでしょう。しかし、投資は、流動性のあるものですので、気を付けなければなりません。今回は、株式投資はスイッチングしてリバランスすることで資産を守るについてお伝えします。
流動性のある投資市場
株式投資や債券投資を行うとなれば、自身の資産を減らさずに増やしたいと考えるのが当然なのですが、投資の市場は流動的となり、リスクを背負う事もあります。
そのため、自身の購入している銘柄などの値が落ちれば損をしますし、上れば利益率も良くなります。
従って、銘柄などの価値が下がった場合には、売却するべきなのか、一時は塩漬けして価値が高まった際に売却するなどを考えなければなりません。
流動的だからこそ、何もせずに伸び続ける様な投資が行えれば良いのですが、実際にはそうではありません。世界情勢や業界の伸び率などさまざまな要因によって、市場は動いています。ですので、投資家は自身の運用する銘柄などのリバランスが必要なのです。
資産運用に欠かせないスイッチングやリバランス
投資のリスクは、市場が流動的に動いているもので、企業の業績や国の情勢などさまざまな要素によって値動きが起こっています。
仮に、安定している企業の株を購入しても、5年後も安定しているとは限りません。
5年後も続けて買い続けたり、値が下がっているのに、株を保有し続ければ、損をする可能性が高まります。だからこそ、一番の高値で売ることで大きなリターンを獲得できますし、損をしても早く損切りすることで、ダメージを小さくできるなど、流動的な対処が必要となります。
このようなリバランスを取ることで、自身の資産を大きく減らさないであったり、大きく利益をあげられるようにもなるのです。だからこそ、投資は日々の確認であったり、情報収集能力が低いと、損をする可能性が高いとされているのです。
また、投資先の状況が悪くなりそうと感じた場合に売却し、その売却益を元手に、他の商品に買い換えるスイッチングといった手法もあります。
これらは、自身の抱えるであろうリスクを回避するための手法にもなりますので、しっかりと勉強しておきましょう。ただし、スイッチングに関しては、証券会社ごとに取り扱いのないケースもあります。また、スイッチングの手数料が必要になるケース、通常の解約と同様で信託財産留保額が差し引かれるほか、利益があれば税金も掛りますので、注意しましょう。
資産配分の見直しが大事!
自身の資産を投資しているのですから、しっかりと資産配分も見直していかなければなりません。
面倒だからといって、ほったらかしにしてしまう方も多いでしょうが、自分の投入している資金が半分にまで下落したら笑っていられません。大袈裟かもしれませんが、何年も放置し続ければ、そういった状況も起こり得るのが投資です。
ブームもあれば業界自体が落ち目の場合もあります。そういった情報に敏感でなければ、投資で成功するのは難しいと言えます。長期投資していくとしても、成長の期待が出来ない株や債権を持ち続けても良いことはありません。失敗しないためにも、年に1度は資産配分の見直しを行って、リバランスを行っていくのも重要です。
そうは言われても、仕事などが忙し過ぎて気が回らないという方もいると思います。
であれば、せめてリターンは少ないけれど、価値の下落が少ない安定性の高い銘柄や分散投資して、リスク回避を図っていきましょう。
投資では資産を減らさない事が重要
投資する方の第一目標は、投入した資産を増やすことではあるのですが、減らさない事も大切なのです。投資自体は、リスクを伴うものでもあるため、いくらメディアや有識者が進める株や債権などを購入したからといって、10年後にもその銘柄などが成長を続け利益を齎してくれるとは限りません。
そのため、最初は情報を鵜呑みにして興味を持つのは良いのですが、自身の資産を運用するのですから、しっかりと勉強していかなければなりません。また、目先の利益に捕らわれ過ぎて、無謀な投資を行ってしまわないように、冷静な判断力であったり、知識量を養っていきましょう。そして、日々の情報収集や学習を続けていくことが、自身の資産を減らさない要因にもつながっていきます。
まとめ
資産運用を始める方が増えていますが、知識量が少なく、自身の購入した銘柄などを放置し続け、積み立ててしまっている方は少なくはないでしょう。もちろん、順調に成長しているケースもありますが、値下がりして損失額が大きくなっているケースもあるでしょう。
ですので、毎日ではなくても、1ヶ月や3ヶ月に一度は投資先の値動きを把握し、リターンとリスクを計測してリバランスしていくことが大切なのです。