老後資金など将来設計のために、資産運用を考えるご家庭は増えています。
その際に、NISAなどの情報も多いため、株式投資を検討するケースも少なくはありません。
今回は、金融商品の株式投資を始める初心者に必要な4つの基礎知識についてお伝えします。
何事も始める前に学習は必須!
資産運用する際に、銀行などに声を掛けられて興味を持つ方は多いかもしれません。
その際に、毎月1万円などの積立を行っていけば、将来的に安定的な配当金が得られたりする状況になるため、2000万円問題も解決しますよ!
などとNISAやiDeCoといった投資を進められた事のある方は多いのではないでしょうか。
確かに、少しの資産を投入することで、将来多くはない年金に積み立て分の資金が入ってくると思えば、興味を持つ方も多いことでしょう。
しかし、そのお金の流れの仕組みやリスクについて真剣に考えて投資を行おうという方は数ないのではないでしょうか。
また、始めたあとにリスクがあることを知るという方も少なくはありません。
お金を扱うプロフェッショナルが言うんだから間違いない。といった感覚を持つ方も多いでしょうし、信じきってしまって投資口座を開設してしまった人も多いことでしょう。
確かに、余剰分の資金があれば、投資することは大きなメリットをもたらす可能性はあります。しかし、リスクに関しても把握しておかなければ、将来的に悲惨な状況が待ち受けているかもしれないのです。
だからこそ、最低限の知識を身に付けてから投資を行うことが重要となります。
株式投資に必要な4つの基礎知識
NISAやiDeCoといった投資は、投資の一種で、通常キャピタルゲインなどで得られる利益から、税金や信託会社に支払う手数料などを差し引いた金額が利益となるのですが、この税金が非課税となり、多くの利益が自身の手元に残る。といったメリットがあるため、興味を持たれる方が大勢います。
しかしながら、投資をする前には、必ず最低限の基礎知識は養っておいた方が良いでしょう。
投資は、いくら人に勧められて始めたとしても、損失は自己責任なのです。
だからこそ最低限の知識を身に付けてください。
1.投資の基本的な流れや用語を理解する
投資の基本的な仕組みや取引の仕方などの知識はしっかりと身に付けましょう。
また、インカムゲインやキャピタルゲイン、インデックス投資にFX、デイトレードなど非常に多くの用語や手法が存在します。1冊でも良いので投資関連の書籍や動画などを見て、分からない用語があれば調べて知識を蓄えてから、投資を行うことが重要です。
2.市場調査と企業分析
株式などを購入するにしても、企業の決算書(財務諸表)を調査して、成長しそうなのかなど判断材料を数多く持つことが重要です。
また金融商品全般は、世界情勢や経済状況によっても市場に影響を及ぼすため、ニュースなどの情報源の確認は日々行いましょう。
3.投資戦略の策定
金融商品は、国内株式・海外株式・債権・ETF・FX・仮想通貨・コモディティ投資など、さまざまな種類が存在していますので、自身の資産を投入して最も成長しそうな商品に投資していかなければなりません。
また、投資は必ずしも利益が出るとは限りませんので、投資している先が不況などのあおりを受けた場合には、損切などの判断基準も明確に持っておく必要性があります。
4.実践経験を積む
投資は、自身の資産を投入して利益を得るものです。短期投資・長期投資関わらず、成長する商品に対して投資しなければ、資産が減る一方となります。
積立型で、かけ続ければ問題ないといった声もありますが、リーマンショックやコロナウイルスによって、暴落した例もありますので、自身の資産を守るのであれば、分散投資したり、伸びない銘柄は早めに見切りを付けて他の投資先に切り替えるなど、必要に応じて調整を行える様な判断ができるだけの実践経験を積む事も大切です。
また、これらの知識を養うために、著名の方の書籍であったり、YouTubeなどの動画配信を活用して知識を養う事も非常に重要となりますので、勉強しないで失敗するような事がない様にして下さい。
人任せ・運任せでは失敗する!
投資において、最も厄介なのが他人任せにすることです。これは、信用取引きのある銀行やファンドに証券会社だけでなく、個人のトレーダーなどに、自身の資産の運用を託すのは非常に危険です。
特に個人のトレーダーの中には、あなたの資金目当てでやってきて、投資詐欺を働くことも考えられますので、自身で運用する意識を持たなければなりません。
また、証券会社や銀行などは、自社の手数料が大きい銘柄などを勧めてくる可能性もあり、必ずしも良い銘柄とは限りませんので、注意しましょう。
そして、自身が投資について株式について何も分からないから、書籍や動画の言う通りにしてしまうのも、値動きに付いて行けず暴落したなどの情報を知って、対処することになれば、資産がかなり減ってからの対応となり大きな損失を被る可能性があるのです。
従って、自身の知識で判断できるようにしておくことは重要です。
誰かに預けて失敗しても自己責任ですので、リスク回避のためにも知識は養っていきましょう。参考にするのは良いですが、自身で逃げられる術を持っておかなければなりません。
そういった意味でも運のみで投資を行うのも間違っています。運よく成長し続ける株などを購入できる可能性はありますが、業界だけでなく世界的な不況に陥れば、素早い対応が必然的に求められます。しかし、売り方が分からないなどの状況となっては、もう後の祭りです。しっかりと自分で対応出来なければなりません。
まとめ
2024年から新制度のNISAが始まることで、投資への注目度は増しています。
しかし、NISAやiDeCo、株式や債権などの金融商品で資産を増やそうと考えている方は、最低限の知識は養っておきましょう。
自分のお金・資産が減る可能性があるのですから、知らない・存ぜぬでは、失敗のリスクを広げるだけです。
何事も基本的な知識を養っていかなければ、成功は訪れませんので、基本的な事からでも知識を養うことをおすすめします。